ローズマリー

抗酸化力の高い「カルノシン酸」が美肌酵素を活性化

 多様なポリフェノールを含むが、なかでもオイルに溶け出すのは、カルノシン酸を始めとする脂溶性成分。カルノシン酸は、美肌酵素とも呼ばれる抗酸化酵素SODの活性を高め、脂質代謝を改善して体内の脂肪蓄積を抑制するなどの働きが確認されている。

◆メラニン生産を抑制しシミを防ぐ
◆脂肪肝・脂肪蓄積抑制作用
◆免疫力アップ

ハーブの中でも抗酸化力No.1
ハーブの中でも抗酸化力No.1

 7種類のハーブの中で、どれが3大活性酸素「スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、一重項酸素」の働きを抑える力があるか、デザイナーフーズの協力で調べた。各ハーブのスコアは平均値を100としたときの相対値。ローズマリーは代謝、疲労、肌に関連する活性酸素に対し、バランスよく抗酸化力が高かった。

この人たちに聞きました
平柳 要
平柳 要さん
食品医学研究所所長
医学博士。元日本大学医学部准教授。2009年に「食品医学研究所」を設立。ショウガ研究の第一人者として、食材の健康効果やサプリメント開発・監修や講演など幅広く活躍。現在は地方自治体と連携した食材開発などを行う。

篠浦伸禎
篠浦伸禎医師
都立駒込病院 脳神経外科部長
東京大学医学部卒業後、国立国際医療センターなどを経て、都立駒込病院に勤務。09年より現職。著書に『いい人ほど早くボケる』(マガジンハウス)など。「私もニンニクオイルを飲むようになってカゼをひきにくくなった」。

北島智恵子
北島智恵子さん
長瀬産業 ビューティケァ製品事業部 商品開発課
同社研究開発センターにてローズマリーなどのハーブやフィトケミカルなどに関する研究を行った後、現職。現在、美容に関するさまざまな商品開発に携わる。「ローズマリーはシソ科なので、シソ科の植物にアレルギーがある人は事前に医師に相談するのがお薦め」。

取材・文/熊 介子(編集部) 写真/鈴木正美、スタジオキャスパー

日経ヘルス2015年9月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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