魚に含まれる油

EPA・DHAは青魚に多い
EPA・DHAは青魚に多い

EPAやDHAは、マグロやブリ、イワシなど「背の青い魚」に豊富に含まれる。「αリノレン酸やEPAを含む藻や植物プランクトンを動物性プランクトンが食べ、体内でEPAとDHAを合成する。その動物性プランクトンを食べた魚の体内にEPAとDHAが蓄積する。マグロなら赤身部分よりもトロ。目のまわりのゼリー部分にも魚油は豊富」(矢澤教授)。淡水魚にはあまり含まれないが、ウナギなど、養殖の魚にも魚油含有量は多い。

EPA・DHAの含有量、隠れ1位はアン肝。魚卵にも多い

日常的に食べるものではないが、アンコウの肝や魚卵にも、EPAやDHAがぎゅっと圧縮されている。また、「青魚ではないが、鮭やその卵であるイクラには、EPA・DHA以外にも抗酸化作用のある色素成分、アスタキサンチンが含まれる」(矢澤教授)。

魚の缶詰でもEPA・DHAはとれる

EPA・DHAの含有量を表示でチェックしよう!
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青魚を手軽に、しかも骨や皮ごと食べることができるのが缶詰。ただし、「魚の缶詰の中には、1度ゆでこぼし、魚の脂を落としてからサラダ油や調味液につけているものもある。EPA・DHA含有量が缶に表示されているものもあるので選ぶときの目安にするといい。なお「EPA・DHAは漬け汁の中にも豊富に含まれる。汁ごととろう」(矢澤教授)。