前回「いい油を含むスーパーオイルフードの実力やいかに」では、液状のオイルだけでなく、魚やナッツなど身近な食材にも良質の油がたっぷり含まれていることをお伝えしました。今回は“クルミ”に含まれるオイルについて詳しく紹介します。

血管を軟らかくするαリノレン酸たっぷり 【クルミ】

おやつにつまむなら、くるみがおすすめ

 魚油のEPAやDHAと同じn-3系脂肪酸の「αリノレン酸」をナッツ類でダントツに含むのがクルミ。

 「αリノレン酸には、血管内皮の炎症を抑えて血管を軟らかくする働きがある」と、愛媛大学大学院の伊賀瀬道也特任教授。実際に、クルミを食事に取り入れると血管年齢が若くなるという報告もある(2ページ上グラフ)。

 「血管年齢と外見は相関関係にある。アンチエイジングにもクルミは有望な食材」(伊賀瀬特任教授)。

 ただ、植物の脂質は硬い細胞壁に包まれ、そのままでは吸収されにくい。「吸収を高めるにはよくかむこと。唾液で固い細胞壁が膨潤して内側のいい油が出やすくなる」と、ナッツの機能性に詳しい慶應義塾大学医学部の井上浩義教授は話す。