効果を高めるなら守りたいポイント

ポイント4 肉は脂身の少ないものを選ぶ

△…鶏胸肉(皮付き)、豚ロース肉、豚バラ肉

○…鶏ささみ、豚赤身肉、牛赤身肉、豚ヒレ肉

「脂質の質もとても重要です。肉は脂身の少ないものを選びたいものです」(矢部さん)。選ぶなら、皮なしの鶏胸肉や鶏ささみ、赤身を。

ポイント5 魚も肉も油を使わない調理を

「たとえ魚であっても、フライや天ぷらなど料理法によっては注意が必要です」(矢部さん)。蒸したり、焼いたり、を心がけよう。

ポイント6 糖質の多い食材は避ける

△…レンコン、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモ

○…大豆もやし、小松菜、セロリ、ししとう、キノコ類、ピーマン

肉や魚と一緒に摂取する野菜も、最初に食べるからこそ、糖質の多いものは極力控えたいもの。上記以外にも「にんじん、さつまいもなど、加熱して甘くなるものは糖質が多いと覚えて」(料理研究家の牧野直子さん)。

インクレチンとは

多くの作用を持つ消化管ホルモン

インクレチンとは、食物の刺激で、小腸から血中に分泌される消化管ホルモンの総称だ。GLP-1とGIPの2種類があり、インスリンを増やすほか、GLP-1には、胃の動きを緩やかにする作用も知られている。一方、GIPには、体脂肪を増やす作用が知られている。

この人に聞きました
牧野直子
牧野直子さん
管理栄養士
女子栄養大学卒業。在学中より栄養指導、食教育活動に携わる。雑誌、テレビをはじめ、病院や保健センターなどで幅広く活動中。『世界一やさしい! 栄養素図鑑』(新星出版社)を監修

取材・文/赤根千鶴子 写真/三村健二、PIXTA レシピ提案・料理/牧野直子 スタイリング/諸橋昌子 栄養計算/内山由香(食のスタジオ)

日経ヘルス2017年12月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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