4. 血圧低下作用でトクホにも!【杜仲茶】

「杜仲」とは、中国南部からベトナムにかけて自生する植物で、古来、その樹皮が生薬として用いられたり、葉がお茶として飲まれてきた。杜仲に含まれる特有の化合物、ゲニポシド酸には、副交感神経を刺激する働きがあり、血圧を低下させたり、リラックス効果をもたらすことがわかっている。カフェインを含まないので、就寝前にも。

5. GABAたっぷり野菜といえばこれ!【トマト】

「野菜の中でGABAを多く含むのはトマト」と横越教授。トマト100g当たりに57.6mgのGABAが含まれるとされ、中サイズのトマトなら4分の1個程度でストレス軽減が、約半分で睡眠改善効果が期待できる量のGABAがとれる。GABA含有量を高めた「高機能トマト」もある。

眠れる&ダイエット効果も…【トマトオイルスープ】

オリーブオイルをプラスし、温め効果もアップ!

6. 乳酸菌やGABAの力でリラックス【発酵食品】

プレミアガセリ菌、SBL88乳酸菌など、機能性乳酸菌の中には、副交感神経を高める作用があるものや、ストレスを低下させてリラックス効果をもたらすことが確認されたものも。また、キムチ、漬け物、甘酒などの発酵食品には、GABAが含まれることが知られている。なお、腸内環境の悪化は、自律神経の乱れにつながるという専門家もいる。

この人に聞きました
横越英彦
横越英彦教授
静岡県立大学 名誉教授
中部大学応用生物学部 非常勤講師

専門は、食品成分と脳内神経伝達物質及び脳機能に関する研究。「口から入る成分だけでなく、香りや視覚情報もリラックス効果に影響する。おいしそうな見た目というのは重要」。

取材・文/大塚千春、堀田恵美 写真/鈴木正美 図版/三弓素青

 

日経ヘルス2016年12月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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