ネバネバ食材を一緒にとると血糖値の急上昇を防ぐ

納豆
粘り成分ムチンが胃や腸の粘膜を守るとともに、ほかの食べ物の消化吸収をゆるやかにする。納豆菌により腸内環境も整える。

オクラ
ペクチンなど水溶性食物繊維が糖分の吸収をゆるやかにする。ムチンも含む。余分な糖をからめて出す不溶性食物繊維も豊富。

ナガイモ
食物繊維の仲間である粘り成分ムチンに富む。加熱すると粘りがなくなるので、すりおろしたとろろや千切りなど生で食べると効果的。

ネバネバ成分で血糖値の上昇が緩やかに
ネバネバ成分で血糖値の上昇が緩やかに

やや肥満気味の男女11人に、白米ご飯、ご飯+ネバネバ食(オクラ・納豆・ナガイモ)、ご飯+非ネバネバ食(大豆・ジャガイモ・ブロッコリー)を2週間ずつそれぞれ食べて血糖値を調査。粘性食後の方が食後血糖値の上昇がゆるやかだった。(Br J Nutr.107;1184-1191,2012)

麦ご飯は、大麦を3割以上混ぜるのがコツ

麦ご飯
白米1合に市販の大麦1パック(60g)と分量の水を加えて炊くと、3割の麦ご飯に。

白米
精製により胚芽やぬか層を取り除いている。特に温かい白米ご飯は吸収が早く食後の血糖値が上がりやすい。

大麦
水溶性食物繊維に富む。特に胚乳部にはβグルカンが多く、大麦のでんぷんもゆっくりと消化される。

麦ご飯で食後の血糖値の上昇がゆるやかに
麦ご飯で食後の血糖値の上昇がゆるやかに

平均27歳の健康な男女9人が、白米ご飯、3割麦ご飯、5割麦ご飯を食べた結果。麦ご飯の割合が高いほど食後高血糖が抑えられた。(J Clin Biochem Nutr;44,151-159,2009)