まずは100万円を目標に貯める!

●やるべきこと
1)ムダ遣いを見直し、黒字体質になる

「貯蓄が少ない人は、そもそも毎月の収支が赤字になっている可能性があります。まずは自分のお金の使い道を把握し、ムダ遣いをなくすこと。毎月少しずつでも貯める習慣をつけましょう」(FPの横山光昭さん)。

2)先取り貯蓄で貯まる仕組みをつくる
確実に貯めたいなら、毎月一定額を給料から天引きで貯める「先取り貯蓄」がおすすめ。職場の財形貯蓄制度や、銀行の自動積立定期預金を利用する。一度手続きすれば自動的に貯まるので、ズボラさんにぴったり!

3)長すぎる・高すぎる目標を立てない
「貯蓄が苦手な人がいきなり1000万円を貯めようとしても、目標が高すぎて続きません。まずは『3カ月で5万円』などの小さな目標を立てて、確実にクリアすること。その積み重ねが、貯蓄習慣へとつながります」。

●月収別・100万円が貯まるまでの年数は?
・実家暮らし・DINKSさん(月収の40%を貯めた場合)

・ひとり暮らしさん(月収の20%を貯めた場合)

予算の範囲内で暮らせば家計簿なしでも余裕で貯まる

 すべての方法に共通するのは、「家計簿をつけなくてもいい」ということ!「衝動買いや“ちょこちょこ買い”が多い人は、使えるお金の上限を最初に決めてしまいましょう。その範囲内で生活する習慣をつければ、自然と赤字は改善されます」(FPの横山光昭さん)。

 食費だけのレシートを1カ月間集めるのも有効だという。「食費は毎月の変動が激しく管理が難しいため、『食費を制する者は家計を制する』と言われます。食費のムダを改善するだけで、収支管理のスキルが高まり、ほかのムダも減っていきますよ」。

 さらに、より詳しくお金の使い道を把握したい人は、次ページの家計シートの記入にチャレンジ。ここでも、食費や日用品費などの細かな出費は分からなくても大丈夫! ざっくり記入できたら、シート下側の「理想の割合」と比べてみよう。

 この「理想の割合」は、横山さんが出会った8000人のデータから算出したもの。理想から離れている人は、横山さんのアドバイスを参考に、ムダを減らして100万円を目指そう!