原動力は「お客様からの励ましの声」

 マンションという高額商品だけに「若い女性が担当者では不安だから」と、顧客から直接、担当替えを要求されて悔しい思いをしたことも。「そんなときは『私に10分だけ時間をください』とめげずにアピール。会社の強みや自分の熱意を伝えて、『そこまで言うなら任せる』と信頼をいただく努力をしました」。

 宅地建物取引士(宅建)やファイナンシャル・プランナー(FP)、住宅ローンアドバイザーなど、業務に関連した資格も積極的に取得。肩書に箔を付けることで、社歴や年齢の低さをカバーした。「宅建に合格したら、資格手当が月2万円もらえるようになりました」。現在の営業成績は社内で2位を誇る。

資料は会社のノベルティーバッグに
資料は会社のノベルティーバッグに
バッグは2個持ち。私物は23区のバッグに(右)。物件資料や会社案内料は折れないように自社のノベルティーバッグ(左)に入れる
iPad miniを自分で契約
iPad miniを自分で契約
「お客様に物件の写真を見ていただくため」自腹でiPadを購入。「狭い場所でも使いやすいminiを選びました」

 実際の商談では、「お客様が7割、自分が3割」話すように意識。分かりやすく視覚で伝えるために、グラフや図表を駆使したオリジナルの説明資料も持参して、丁寧に説明する。

 月々のノルマをプレッシャーに感じるときもある。「つらいときの原動力は、『Yさんから買ってよかった』というお客様の声。与えられた課題に前向きにチャレンジすれば、成果を出せると考えています」。

電卓は2種類持ち歩く
電卓は2種類持ち歩く
金利と月々の支払額など、2種類の数字を同時に顧客に提示できるよう、電卓は常に2つ持ち歩く(左)。印鑑用の朱肉も携帯(右)
手作りの説明資料
手作りの説明資料
商談に必要な資料は1枚ずつクリアファイルに入れるかラミネート加工をして、見やすいように工夫