子育て中だからこそ、仕事は効率的に
とはいえ「子育て中だからといって仕事の手を抜いてはダメ。勤務時間が限られるなか、最大級の成果を出す工夫はしています」。例えば、上司や他部門の管理職の仕事ぶりを観察し、仕事の進め方、効率良く成果を出す方法などを真似した。社内の他部門の人と積極的に交流し、そこで得た情報を企画に反映させたりもした。
人事考課の面談では、○件企画を提案して○件成約した、顧客から○回仕様変更があり○日後に納品したなど、仕事の成果をA4の紙1枚に具体的な数字を使ってアピール。「私の仕事の進捗状況はすべて、社内の共有ソフトに書いて徹底的に見える化。何かあったときに周囲の人が困らないような仕組みをつくりました。それが納期を守ることにつながり、評価アップになったようです」。
収入アップした3つの理由
1.戦略的に部署を異動。
SEは残業の多い仕事。小さな子どもを育てながらは厳しいと判断。異動を申し出た。
2.定量的に成果をアピール。
× 頑張りました→◎ ○%UPした。○件成約した。
人事考課の面接では具体的な数字を使ってアピールした。
3.社内共有ソフトでタスク管理。
時間の効率化のために、タスクやスケジュールをパソコンで管理。社内ではロータスノーツを使用。
取材・文/工藤花衣、中城邦子、若尾礼子 写真/小野さやか、スズキアサコ、大腰和則
日経WOMAN2015年8月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。