ヘルシーな暮らしで上手に節約

H・Aさん(29歳・調査・SE・1人暮らし)
・手取り月収:25万円、手取り年収:300万円
・現在の貯蓄額:400万円、月々の貯蓄額:12万円

◆1カ月の主な支出
家賃:5万4000円(水道代を含む)
食費:1万5000円、通信費:7000円
娯楽・趣味・交際費:1万8000円
服飾・美容費:6000円


 実家暮らし時代は浪費家だったというH・Aさん。毎月の給与やボーナスはすべて旅行や服飾費などに消えていたが、20代半ばでやりたいことを発見。その資金を貯めるため、節約を意識し始めた。「ちょうど1人暮らしをするタイミングも重なったので、食費などを見直しました」。

 現在の食費は月1万5000円。平日はお弁当を持参し、朝食・夕食も自炊が多い。ただし、「無理は続かないので、週8割の自炊でOKがマイルール。それでも、ずいぶん食費が減りました」。朝、時間がないときは、サンドイッチやおにぎりだけ手作りし、おかずはコンビニで購入。逆に手作りのおかずとコンビニのおにぎりという組み合わせの日も。それだけでも栄養バランスを整えることができ、体の調子が良くなったという。「100%自炊できた週の週末は晩酌がご褒美。それも続けられる秘訣かもしれません」。

1品手作り+1品コンビニで無理なく節約

1週間に2日は「挟むだけ弁当」+サラダの日
1週間に2日は「挟むだけ弁当」+サラダの日

 1週間に2日は「挟むだけ弁当」+サラダの日と決め、サンドイッチだけを作り、サラダをコンビニで購入。「2日間で8枚切りの食パンを使い切ります」。手作りサンドイッチの具はハム・チーズと卵、ジャムの3種類。時々、ハム・チーズをツナに変えることも。サンドイッチだけでは野菜が不足するので、コンビニでサラダを購入。300円が目安。

週に1回はおにぎりの日
週に1回はおにぎりの日

 毎週水曜日の朝はご飯を1合、炊く日と決めている。炊き立てのご飯でおにぎりを作り、残りは冷凍。おかずはコンビニで購入。おにぎりの具は梅干しなどシンプルなもの。「炊きたてご飯を握るので、十分おいしいです」。野菜が豊富なおかずを300円を目安にコンビニで購入。「野菜を取り入れるように心がけています」。

また、週末には1週間のメニューを考え、使い切れる分だけ食材を日曜日にまとめて購入。玉ねぎとキャベツ、きのこ類、お肉、卵は必ず買う。野菜やお肉はカットしてから冷凍しておく。

太陽光発電で電気代を節約

S・Rさん
(37歳・メーカー・事務・夫と子供1人の3人暮らし)
・手取り月収:19万円、手取り年収:270万円
・現在の貯蓄額(本人名義分):1000万円
 月々の貯蓄額:3万円(個人月収の約16%を貯蓄)



 6年前に購入した一戸建てに、夫と子供の3人で暮らすS・Rさん。夫の提案で雨水貯留タンクと太陽光発電装置を設置した。雨水貯留タンクで雨どいから集めた雨水を、家庭菜園への水やりに使う。災害時は、飲み水以外の生活水としても使うことができる。水道料金は2カ月で5000円程度に。電気代は夏が月5000円、冬が1万5000円程度。夏は太陽光発電の売電分が月1万円の収入になる。深夜電力の安いプランを選び、「洗濯などの家事から携帯の充電まで、深夜に集中。夏は実質電気代がゼロです」。

家庭菜園で、野菜を買う必要ゼロ
家庭菜園で、野菜を買う必要ゼロ

 趣味は家庭菜園で野菜作り。夏はなすやトマト、キュウリ、いちごなどを育てる。野菜を買う必要ゼロ!

雨水タンクと太陽光発電で、水道・光熱費が格安に
雨水タンクと太陽光発電で、水道・光熱費が格安に

 太陽光発電装置を設置し、売電している。冬はあまり収入にならないが、夏は月1万円の収入に。使用料金が月5000円程度なので、効果は大きい。特に夏は売電効果があり、水道・光熱費は2500円の収入に。「思いっ切り水やりできます」。

取材/岩井愛佳、工藤花衣 写真/小野さやか、福島健一、スタジオキャスパー イラスト/PIXTA

日経WOMAN2015年12月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。