冬の暖房の温度は20℃

暖房の設定温度が高いと、その分、電気代がかさんでしまう。冬の設定温度は20℃を目安にしよう。部屋の中で靴下をはいたり厚着をしたりすれば、肌寒さは感じにくくなる。年間1430円お得に。
*外気温6℃、1日9時間使用の場合。「省エネ性能カタログ2015年夏版」より。

外出や就寝の20分前に暖房を切る

暖房を切っても、部屋の温度はすぐには下がらない。暖房を使う時間を1日20分短くし、余熱で過ごす習慣をつければ、年間830円の節約に。
*外気温5℃、8畳の部屋の床暖房(ガス温水式)の場合。東京ガス「ウルトラ省エネBOOK」より。

肌寒いときは「電気ひざ掛け」がおすすめ

暖房をつけるほどではないけれど、少し肌寒い。そんなときにおすすめなのが「電気ひざ掛け」だ。「電気毛布のひざ掛け版。体に直接掛けるのでとても暖かく、電気代も格安。洗濯機で丸洗いできるのも便利です」(節約アドバイザー・和田由貴さん)。

寒い冬は、ねことぬくぬくしたいですね (C)PIXTA
寒い冬は、ねことぬくぬくしたいですね (C)PIXTA
ホットカーペットの設定温度は強から中に下げる

暖房器具のなかでも大きな電力を消費するのが、ホットカーペット。設定温度を強から中に下げれば年間5020円、さらに温める面積を1畳分減らせば、年間2430円もの節約になる!
*1日5時間使用の場合。「省エネ性能カタログ2015年夏版」より。

こたつには、上掛け布団と敷布団を併用する

「狭い空間を温めるこたつは、実は効率のいい暖房器具です」(中村さん)。しかし、床の上に置いて掛け布団1枚を掛けただけでは温め効率もダウン。敷布団を併用し、掛け布団の上にもう1枚「上掛け布団」を掛けることで、温かさが増す。年間880円お得に。
*「省エネ性能カタログ2015年夏版」より。

契約プランを見直そう

「電気代を下げるには、元々の契約プランを見直すことも大事。日中働いている人なら、夜間の電気料金が安いプランに乗り換えることで、電気代を下げられる可能性もあります」(和田さん)。

くらしTEPCOホームページ
くらしTEPCOホームページ

各電力会社は、サイト上で料金プランを公開中。東京電力の場合、ウェブ上の「くらしTEPCO」で料金シミュレーションができる。乗り換えを検討してみよう。

この人たちに聞きました
和田由貴
和田由貴さん
節約アドバイザー
無理せず楽しめる「簡単節約術」を実践する消費生活アドバイザー。著書に『月3万円貯まるムダなし生活術』(ナガオカ文庫)など。

中村剛
中村剛さん
TVチャンピオン スーパー家電通選手権優勝 東京電力 エナジーパートナー
家電の省エネ術に精通。東京電力にて、家電製品の情報を一元化できるウェブサービス「家電アシスト」の開発にかかわる。

取材・文/久保田智美 イラスト・写真/PIXTA

日経WOMAN2015年12月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。