カードは1枚だけ

N・Hさん
(41歳・サービス・経営企画)
手取り月収:38万円
貯蓄額:3000万円

・買い物は1枚のクレカに集約
・持ち歩く現金の額は少なめに


7年ものとは思えない、美しい赤のお財布を使うN・Hさん。持ち歩く現金は少額にとどめ、買い物はほぼ「JALカード」に集約。効率的にマイルを貯める。「引き落としのことを考えてドキドキしながら使うので、ムダ遣いはしません。カードは1枚に集約したほうが収支も把握しやすいです」。お財布は定期的に専用のクリームで手入れし、大切に使っている。財布に入れる現金の額は約1万円。クレジットカードやキャッシュカードは各1枚だけなのでスッキリ。レシートは1〜2日に1回整理する。

ブルガリの長財布
ブルガリの長財布

・ブルガリの長財布
・購入時期/08年11月頃
・購入場所/東京・銀座で
・選んだポイント/長財布で、鮮やかな赤が気に入ったから。


クレカ&キャッシュカードは1枚だけ持つ

財布に入れるクレジットカードは1枚に絞り込んだほうが、効率よくポイントを貯められるし、支出の管理もしやすい。キャッシュカードも1枚だけのほうが、セキュリティー上安心。複数の銀行口座があるなら、現金を引き出す金融機関は1つに絞ろう。

現金を補充する日を決める

銀行やATMで現金を下ろす日は決めておこう。給料日の翌日などに設定し、毎月一定の金額を下ろして財布に入れる。そうすることで、家計簿をつけていなくても、一定期間内にどれだけ現金を使ったのかを簡単に把握できる。

予算分だけ現金を入れる

「現金を多く持ち歩くと、つい使いがち。現金予算を決め、お財布に入れたら、その金額のなかでやりくりをするのがムダ遣いを防ぐコツ」(横山さん)。予算以上にお金を下ろして立て替えた飲み会代などが戻ってきたら、財布には入れず、封筒などに入れてキープ。

お金を丁寧に扱う

S・Aさん
(42歳・税理士)
手取り月収:60万円
貯蓄額:2000万円

・「ご褒美買い」はしない
・ポイントを貯めることに執着しない


「お金を丁寧に扱うようにしています」と話すS・Aさん。お財布のお札入れスペースは2つに分かれており、手前には現金を天地逆に、奥には領収書やレシートを入れて中身を整理。手持ちのクレジットカードは定期的に見直し、不要と判断したら即解約。「ジッパー開閉式の長財布にしたら、財布を広げるのが面倒でムダ遣いが減りました」。財布のなかには銀行に行く手間を省くために、常に15万円程度は入れている。「ポイント目当てで買い物しないように」、持ち歩くポイントカードの枚数は最小限に。

クロコダイルの長財布
クロコダイルの長財布

・クロコダイルの長財布
・購入時期/14年8月頃
・購入場所/ネットショップで
・選んだポイント/黒でクロコダイル革の財布は、お金が貯まると聞いたので。


使わないポイントカードは潔く捨てる

ポイントカードを持っていると、「ポイント5倍」などのキャンペーン期間につい、「買わなくては」と思ってしまいがち。定期的に行く店のカード以外は潔く捨てよう。クレカ同様、ポイントカードも絞り込んだほうがポイントを貯めやすく、メリットは多い。

お札の向きはそろえる

支払いのたびにお札の向きをそろえてケアすることで、お金に愛着が湧く。大切に扱う気持ちが高まり、ムダ遣いを防ぐ効果も。「お札の向きを天地逆にして入れると、お金が入ってくる」というジンクスを守る貯蓄1000万円超え女子も。

この人たちに聞きました
飯村久美
飯村久美さん
FP、AllAbout 家計管理ガイド
金融機関勤務を経て06年にFP事務所アイプランニングを開業。消費者目線で分かりやすくマネー情報を解説。著書に『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(アスコム)。

横山光昭
横山光昭さん
FP、家計再生コンサルタント
マイエフピー代表。家計再生や貯蓄を成功させるノウハウを、メディアを通じて発信。『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。

取材・文/瀬戸久美子 イラスト/PIXTA

日経WOMAN2015年12月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。