いくらにしたらいいのか分からないものの筆頭に並ぶのが、お年玉、お賽銭、お祓いの金額。相場はあるのでしょうか。基本のルールを知っておきましょう。

相場ってあるの?

 新しい年を迎えるお正月は、イベントがいっぱい。なかでも、その年初めて神社仏閣にお参りする「初詣」は、お賽銭(さいせん)、お守り、おみくじ、お祓(はら)いなどお金に関することがたくさん。値段がはっきり決まっているものはいいけれど、お賽銭やお祓いは相場が分からず、戸惑うはず。

 年始に帰省するなどして、親戚の子供と会う人はお年玉も気になるところ。いくらあげればいいのか?「清紫会」新・作法学院学院長の近藤珠實さんに、基本のルールを教えてもらった。

2017年も良い1年になりますように! (C)PIXTA
2017年も良い1年になりますように! (C)PIXTA

お年玉

 「もともとお年玉は、正月の歳神(としがみ)様に供えたお餅を分けたのが始まり。のちに、子供に与えた丸餅が現金になったのです」。お年玉をあげるなら、高校生までの親しい身内に。金額は1カ月のお小遣いが目安。高額なお年玉はダメ。「親戚間で話し合って、金額の目安を決めておくといいでしょう」。

 ポチ袋上部中央に「おとしだま」または「お年玉」と書く。その下に自分の名前、袋の上部左端に子供の名前を書いてもよい。

 下は小学生に聞いたお年玉事情。1人からもらう額は5000円ほど。市販のポチ袋に入れて渡そう。

(出典)川崎信用金庫、平成27年「お年玉とお正月調査」
(出典)川崎信用金庫、平成27年「お年玉とお正月調査」