3. 本当にやりたいことをリスト化

 ここからは手帳に書こう。○で囲んだもののなかから「本当にやりたいこと」をリスト化し、ベスト5を選ぶ。このとき「本当にしたいこと?」「興味があるだけ?」と胸に手を当て、心の声を聴きながら選ぶ。3年以内の実現を目標にリストを手帳に書く。

4. 1年以内にすべきことは?

 1年以内にするべき今年の目標を設定しよう。「3年以内に海外留学をするために、今年やるべきことは何?」と考えて、今年の目標を書く。また、すぐ実現できるものは今年のうちにトライしよう!

新しい手帳に書き出してみては? (C)PIXTA
新しい手帳に書き出してみては? (C)PIXTA

5. 2週間以内にやるべきことは?

 さらに、「2週間以内にやるべきこと」を書いて、実現に向けて動きだそう。「2週間以内に実行する」のが、やりたいこと実現のコツ。手帳のマンスリーページの2週間後の欄に、やるべきことを3つ書き込もう。「本を買う」「パンフレットを取り寄せる」など、確実にできることを書こう。

6. 週1回確認

 週1回、リストを見ながら夢に近づいているかを確認しよう。「1年以内にすべきこと」と「2週間以内にやるべきこと」を見ながら自分と向き合い、夢に近づいているかを確認。「月曜日の通勤電車の5分間」など、定期的に振り返る時間を決めるといい。

プロがアドバイス

 リストを元に行動を始めてみると、「留学したいと思っていたけれど、国内の大学院でもいいかも」など、当初の考えが変わることはよくある。いったんリストを作っても完成と思わず、時々「これ、本当にやりたいこと?」と心に問いかけよう。

この人に聞きました
諸富祥彦
諸富祥彦さん
明治大学教授
臨床心理士。1人1人の「本当の自己実現」をサポートするべく、講演やワークショップを全国で開催。著書は『「とりあえず、5年」の生き方』(実務教育出版)、『あなたがこの世に生まれてきた意味』(角川SSC新書)ほか多数。http://morotomi.net/

取材・文/中村陽子

日経WOMAN2016年2月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。