ファッション性と人気で、親子で1兆円規模の経済効果

 エリザベス女王からは孫の嫁となる2人。フォーブス誌によると、キャサリン妃人気による経済効果は絶大で、着用した洋服を製造する工場は、その他の製品の製造を中止して、キャサリンが着用した洋服だけを作ったとか。また、ジョージ王子が幼稚園に着ていったキルティングのジャケットは売り上げが440%アップし、オバマ大統領と会ったときの白いガウンは1秒に1着売れるなど、親子で経済効果は1兆円規模だとされています。

キャサリン ウィリアム王子妃(ケンブリッジ侯爵夫人)(1982―)

 トラディショナルながら現代に合う装いで、世界のファッションアイコンとして人気。キャサリンやファミリーが愛用する服や持ち物は即完売するなど、その経済効果にも注目が集まる。ダイアナ妃を敬愛し、慈善活動にも積極的に取り組む。

生まれ:父はパイロット、母は元客室乗務員。英国生まれ
結婚前の職業:ファッションブランドのバイヤー
出会い:セント・アンドルーズ大学の学友で王子の一目ぼれ
結婚式:ウェストミンスター寺院(エリザベス2世戴冠式と同じ)。ウェディングドレスのトレーンの長さは2.7メートル。女王所有のカルティエ制作のティアラを着用。
子供:ジョージ王子(第3位王位継承権者)
   シャーロット王女(第4位王位継承権者)
   ルイ王子(第5位王位継承権者)
人物・活動:ファッションアイコンとして人気が高く、慈善活動にも積極的。

 そして、女優のメ―ガン・マークルさん。当初は、冒頭で著した「王冠を駆けた恋」を彷彿とさせる離婚歴や、アフリカ系米国人を母に持ち米国籍であるという側面が懸念されていました。でも最近ではキャサリン妃に迫る人気があるようです。

メーガン ヘンリー王子妃(1981―)“最も結婚したい独身男性”を射止めた女性

 米国で女優として活躍中に王子に出会う。ジェンダー(性別)や人種平等について雑誌TIMEにエッセイを発表し、国際NGOのアンバサダーなどで活躍。BBCによると、結婚式には政治的指導者を招かない予定。

生まれ:オランダ・アイルランド系の父、アフリカ系の母。米国生まれ
結婚前の職業:女優
出会い:共通の友人がセットアップしたブラインドデート
プロポーズ:ケンジントン宮殿のコテージのキッチンで料理中に、王子がひざまずいて(英BBC放送)
結婚式:ロンドン郊外にあるウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂

 ヘンリー王子は、メ―ガンさんにダイアナ妃の形見のダイヤを使った婚約指輪を贈るなど、心から大切にしている様子。政治家を招かず一般市民を招く結婚式は、伝統と格式ある英国王室に、また新しい風を吹き込みそうです。

文/上野陽子 写真/PIXTA

 修正履歴:記事本文を一部修正しました(2018年5月15日)

【参考資料】
The Home of the Royal Family, her majesty the queen
BBC, Great Britons
REUTERSロイター, 現女王エリザベス2世の人気は歴代最高=英世論調査
Forbes JAPAN, 英キャサリン妃の「経済効果」は絶大、親子で1兆円規模
AERA.dot, エリザベス女王が吐き捨てた本音「カミラ夫人は“性悪女”」
BBC News Japan, 英ロイヤル・ウェディング、政治家は招待せず ハリー王子とマークルさん
CNN, 英ヘンリー王子が米女優と婚約 インタビューで馴れ初め語る
ELLE ONLINE, キャサリン妃VSダイアナ元妃! ふたりのウエディングドレススタイルを数字で大解剖