入居後にこだわるべきだったと思うのは「遮音性」と「断熱性」

 せっかく新しい部屋に住むなら、トレンドをふまえた上で物件探しをしたいですよね。そこで池本さんに、女性が好む住まいの傾向を聞いてみると、男性よりも女性のほうが内装のテイストにこだわる人が多く、男性がダークな色調やモノトーンを好むのに対し、女性はホワイトを基調としたヨーロッパテイストのデザインを好む傾向があるんだそう。

 「設備に関して言うと、最近は自炊する方が多いのか、ワンルームでも少し広めのキッチンを希望される方が多いですね。新築賃貸を建てる場合にも、調理スペースがきちんとある広めのキッチンを設置するケースが増えています」(池本さん)

 さらに、これは女性に限っての話ではありませんが、「入居後に、もし家賃が変わらなければ、『遮音性』『断熱性』『室内の安全性』『最新の設備』『内装のリフレッシュ』のうち、どこを優先的に改善したいですか?」というアンケートをとったところ、最も改善したいものの第1位は「遮音性」(46.9%)、第2位は「断熱性」(20.0%)という結果になったんだそう。(2016年5.6月 賃貸検討者調査、リクルート住まいカンパニー調べ、全国)

 「遮音性や断熱性は、住む前には分かりづらい部分。特に20代は、これらを重視して建てられた高品質な実家に住んでいたケースが多く、賃貸に住んでみて初めて、『こだわるべきだった……』と気付くパターンが多いようです。できるだけ遮音性や断熱性の高い物件を選びたいなら、目安としてはアパートではなくマンション。木造ではなく、鉄筋コンクリート造の建物を選ぶのがいいですね」(池本さん)

 また物件によっても違いはありますが、「賃貸併用型住宅」なら、大家さんの自宅の一部が賃貸になっているので、比較的性能が高いことが多いんだそう。

 「女性の一人暮らしなら、防犯に力を入れた部屋を探すのもいいと思います。オートロックはもちろん、玄関ドアに鍵が二つ付いている物件や、複製しづらくピッキングに強いとされているディンプルキーの物件、モニター付きインターホンが設置された部屋などもオススメです」(笠松さん)

 性能や防犯面にも配慮された物件が見つかれば、長く住める居心地のよい住まいになりそうですね。

お部屋探しに、スマホも活用してみて下さいね (C)PIXTA

聞き手・文/青野梢 写真/PIXTA

この人に聞きました
池本洋一
池本洋一(いけもと・よういち)さん
「SUUMO」編集長。1995年にリクルートに入社。住宅情報編集部、流通・一戸建ての広告営業を経て2007年「都心に住む」編集長、2008年「住宅情報タウンズ」編集長となり、2009年より現職。

笠松美香
笠松美香(かさまつ・みか)さん
マガジンビジネス推進部・グループマネージャー。1996年にリクルートに入社。「週刊ふぉれんと」「週刊住宅情報」などの編集や商品企画を経て2016年「SUUMO新築マンション」編集長となり、2017年より現職。