プラス面は「自由」「評価が明確」「世界が広がり成長できる」

 今度は反対に、「営業職のいいところ、好きなところ、価値を感じるところ、おすすめポイントがあれば具体的に教えてください」と質問しました。

<仕事のスタイル>

自由に時間を管理できる! 平日昼に銀行に立ち寄ることなんて、内勤ではできません。時間をずらして、混まないランチも内勤ではできません。カフェでPC作業も内勤ではできません(28歳、製造)

遠方へ行く場合、移動時間が多く、知らない路線や知らない街に行くことができて視野が広がった。内勤のどんよりした空気から解放されて楽しかった(37歳、教育・学習支援)

時間の使い方が自由。ミュージカルやコンサートなど平日でも自分が調整すれば行きやすい。転勤はあるが、いろいろなところにちょこっとだけ住めて、何より他職種より給与が高い(33歳、製造)

<仕事の評価>

結果さえ出せば評価される点。給与に反映される点(33歳、商社)

偏見を持った上司がいたとしても、成果が分かりやすく評価につながりやすいこと(40歳、金融)

事務職も経験しているので、それと比較すると、減点方式ではないところ。自分の頑張りが目に見えて形になりやすいところ(37歳、保険)

結果を出せば評価されるところが、営業職のいいところ! (C) PIXTA
結果を出せば評価されるところが、営業職のいいところ! (C) PIXTA

<仕事先との関係>

自分の工夫次第でお客様が満足してくれるところは大きなやりがいがあります(24歳、金融)

前向きに人と関わりが持てる。絶対に友人にならないようなタイプの人とも仕事を通じて情報交換ができ、プライベートでは得ることができない情報が手に入る(29歳、製造)

お客様に育ててもらえる。教えてもらったり、指摘してもらったり、いろいろあるけれど終わってみれば良い経験(24歳、サービス)

<やりがい、キャリア>

達成感がある。成長している感じがする(25歳、情報通信・IT)

たくさんの人と話す機会がある。社会に貢献できている気がする(33歳、サービス)

営業は20代前半から半ばには経験したほうがいい。ビジネスマンとしての基礎体力が営業という仕事を通して身に付くから。若い間に経験して、キャパシティーを広げておかないと、30代になってから苦労すると思います。営業を好きだと感じたことはなかったですが、後のキャリアには本当に役立ったと思います(33歳、婚活支援サービス)

文/佐々木恵美 イラスト/PIXTA