顧客によって必要な対応を見分け、最年少で社内表彰の実績も
――営業時代に、困っていたことなどはありますか?
「たまにですが、お客様から個人的な食事などに誘われることがあり、断るのが面倒臭かったです。そうしたことを避けるために、彼氏がいないときでもいることにしたり、『上司や優秀な同僚を紹介します』と言って、二人では食事に行かないということを、暗にアピールしたりしていました。同僚の中には、未婚であっても左手の薬指に指輪をして営業をしている人もいました」
――反対に、「営業でよかった」と思えるのはどんなときでしたか?
「顧客の役に立っていると実感できたときは、うれしかったですね。数字を達成するということよりも、難しい案件がうまく決着したときには、本当に達成感がありました。その勢いで、仕事後にはよく飲みに行っていました(笑)」
――最年少で社内表彰を受けるなど、営業時代にもたくさんの結果を出されていたそうですね。業務効率を高めたり、成績を出したりするために、どんな工夫をしていたのでしょうか。
「部署内で進捗報告を頻繁に行い、情報の共有を大切にしていました。そうすれば、自分が不在のときでも状況を把握している人がいるので、対応もスムーズにいきます。
また、小さなことでも顧客とは連絡を取り合い、『状況を把握できている』と思ってもらうことで、信頼してもらえるように努めていました。
あとは、ガツガツ攻め過ぎないことも大切。『訪問を重視する人』『スピードを重視する人』など、顧客によって求めている対応も違うので、お客様によって必要な対応を見分けながら行動していました」
――今後はどういうキャリアを築いていきたいと思っていますか?
「今の仕事を続けたいですね。事務職としての専門知識も習得し、スキルアップも実感しているので、営業に戻るのではなく、今はこの仕事をこのまま継続していこうと思っています」
・足の幅が広いので、「DIANA」を愛用。ヒールが太く、ストラップ付きの柔らかい皮のパンプスを選んでいました。
・インナーは、基本的にはTシャツやカットソー。襟のあるシャツは、型崩れが気になるので着ていませんでした。ジャケットは、伸縮性のあるものを選んでいました。
文/青野梢 写真/PIXTA