他職種からの転職は、難しいけど自分のためになる!

――営業を始めて2年がたち、慣れてきた半面、課題も見えてきたと思います。今後はどのような営業スタイルを築いていきたいですか?

 「仕事では、自分の感覚とは合わないものを提案しなければいけないときがありますが、私には『自分がいいと思わないものを営業しない』という面があり、このときに押しが弱くなることが課題です。

 もちろん、お客様に最適なものを提案することが一番の目標ですが、今後はどんなときにもクライアントのメリットをしっかりと捉えた上で、最適な提案ができる『押しの強い営業』をしたいと思っています。クライアントよりも気付きの早い、気の利く営業になりたいですね」

――営業に転職をして、よかったと思いますか?

 「正直なところ、未経験で別の職種からの転職は、『やっぱり難しいな』と実感しています。というのも、新卒ではないので手取り足取り教えてもらえることはなく、私の場合は販売職からの転職だったので、基本的な営業スキルやマナーも身に付いていない状態だったからです。

 でも、確実に自分のためになっているので、転職してよかったと思っています。

未経験からの転職は確かに大変です。でも、それだけ自分のためになっていると実感します (C)PIXTA
未経験からの転職は確かに大変です。でも、それだけ自分のためになっていると実感します (C)PIXTA

 いろいろな業種の社長クラスの方にもお会いできるので、社会勉強にもなりますし、これまで知らなかった新しい知識も身に付きます。広告代理店の営業という立場上、各媒体の営業や制作会社の担当者など、一つの案件ごとにいろいろな人に出会えるのが楽しく、人脈も広がるので、仕事を通してたくさん得をしていると思います」

――今後は、どういうキャリアを築いていきたいと思っていますか?

 「このままずっと続けることが可能なのかは、正直、分かりません。でも、今は自分のために、まだまだ続けたいと思っています。

 扱う媒体がたくさんあるので、まだ経験していないことも多く、自信を持って取り組めないこともあります。だからもっと、経験値を増やしたい。いろいろなことを経験して、クライアントから信頼される営業になりたいですね。

 そして自分で開拓した新規のお客様を獲得して、もっと頼られる存在になりたいと思っています」

【MYパンプス】
・すべて「MODE ET JACOMO」(モード・エ・ジャコモ)です。必ず本革で、足になじむ生地のものを選びます。6cmのヒールが、私の足にはぴったりですね。
【MY営業ファッション】
・対面でお客様と話すことが多いので、必ずパンツをはきます。ジャケットはいろいろな所で購入しますが、「ビームス」や「コムサ」などが多いです。

文/青野梢 写真/PIXTA