会食での振る舞いにイライラ…

 飲み会や社内イベントなど、業務以外の場も会社員生活にはありますよね。そんな場面で、新入社員の言動に「イライラ/モヤモヤ」したエピソードを聞きました。

飲み会や会食で気配りができない

「飲み会や会食の席で、自ら率先してお酒を頼んだり、取り分けたり、気配りができません。私自身もよい伝統だとは思いませんが、保守的な会社なので空気を読んで動いてほしいです。彼らが悪いわけでもなく、育ってきた世代の差に原因があると思うので、私たちを含めてもっと柔軟に考えていくべきだとは思っています」(28歳、製造、マーケティング)

社内イベントに参加しない

「上司や先輩から誘われた休日の社内イベントに『行く意味が分かりません』と言われました。『強制じゃないから参加しなくてもいいよ。でも、仕事以外でみんなと一緒の時間を共有することで、普段知らない姿が見られるんじゃない?』と言いましたが、参加しませんでした。会社や仲間を好きになってもらえるように、普段からコミュニケーションを取ることが大事だと感じています」(27歳、サービス、広報)

 飲み会や社内イベントに対して、それなりの意味を見いだして受け入れてきた先輩社員にとって、素直に疑問を口にする新入社員とのコミュニケーションには戸惑う部分があるようです。

それでも、信頼関係を築きたい

 最後は、新入社員世代とどんな関係を築きたいかを聞きました。

相談できる相手

「困ったときに、先輩として何でも相談してもらえるような関係性になりたいです」(27歳、サービス、総務)

「仕事の垣根を越え、プライベートのことも何でも相談できる存在になれるのが理想です」(27歳、サービス、広報)

憧れの存在

「『自分もこうなりたい』と心から思ってもらいたいです。上司として厳しく怒らなければいけない場面も多いですが、時には目線を合わせて一緒に悩んだり考えたりできる上司になりたいです。上司の発言に対して心から納得してもらえるように、行動したいと思います」(26歳、サービス、営業)

適度な距離感のある関係

「体育会系の上下関係を必要以上に強いるのではなく、プライベートは深入りし過ぎないけど、思いやりを持って楽しく仕事ができるような適度な距離感を保ちたいです」(28歳、製造、マーケティング)

「ちょっとした相談ができるなど、お互いに尊敬できる関係でいたいと思います」(26歳、製造、経理)

 よい関係を築きたい、育成したいと思っているからこそ悩む新入社員への接し方。次回からは、新入社員とのコミュニケーションのコツをさまざまな道のプロに伺います。

文/飯田樹 写真/PIXTA