2018年2月28日、東京大学「伊藤謝恩ホール」にて、「~女性が健やかに輝きつづける社会へ! ~ウィメンズ・ヘルス・アクション シンポジウム in 東京」が開催されました。「ウィメンズ・ヘルス・アクション」とは、国や自治体、医療・教育の現場や職場、家庭、地域などが一丸となって、女性の健康推進の必要性とその課題について考える取り組みのことをいいます。今回のシンポジウムでは、女性特有の病気から出産・育児、さらには子育てと仕事の両立まで、さまざまなテーマが取り上げられました。このレポートでは働く女性の悩みでもある、月経痛とPMS(月経前症候群)にまつわる部分を抜粋して、ご紹介します。

ホルモンバランスの大きな変動が、女性特有の不調を引き起こす

 女性の生涯と女性ホルモンは切っても切れない関係にあります。思春期から性成熟期、更年期、老年期とホルモンのバランスが大きく変動するため、月経不順や月経痛、月経前症候群(PMS)、更年期障害といった症状が起こりやすくなります。

 さらに「女性の社会進出によって、女性の病気も大きく変化しています」と内閣官房参与で慶應義塾大学名誉教授の吉村泰典さんはいいます。

「思春期には過度なダイエットによる無月経、大人になっても痩せ形の女性が増えていることから、赤ちゃんに十分な栄養が行き届かず、体重2500g未満で生まれる低出生体重児が増えています。また一方で、女性の晩婚化によって子宮内膜症などの病気、高年齢出産が増えていることから妊娠高血圧症候群、前置胎盤、常位胎盤早期剥離といった出産にまつわるトラブルも増えています」(吉村さん)

 子宮内膜症は月経回数が多いほど発症のリスクが高まるといわれ、晩婚化・晩産化によって、女性が生涯に経験する月経回数が増えていることも一因となっているようです。

生涯に経験する月経回数が増えています (C) PIXTA

 子宮内膜症の主な症状として挙げられるのが、月経痛です。

 そうはいっても忙しくて婦人科に行く時間がない、婦人科は何となくハードルが高い……と、痛み止めを飲んで我慢している人も多いのではないでしょうか。でも、「痛み止めを飲んで我慢しているのは、対処法にはならないんです」と東京大学 大学院医学系研究科産婦人科学講座 教授の大須賀穣さんは言います。