大切なお客様をもてなす接待は、いわばビジネスの潤滑油。一昔前ほどではないにしろ、業種によってはまだまだ行われる機会が残っています。一方で、ノウハウやマナーを教わることは意外と少ないもの。そこで、人選やお店選び、当日の振る舞いなど、接待や会食の際に必要なことをすずまり姉さんに聞きました。

(登場人物)

やる子(30歳)すずまり姉さん(40代)
左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。

右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。

クライアントの接待、社内飲み会と同じノリじゃダメだよね…?

 厳しい寒さが続く、ある冬の日の朝。相も変わらず元気に出社してきたやる子は、上機嫌でコートを脱いでデスクへ向かおうとします。と、そこへやって来たのがすずまり姉さん。寒さのせいか、いつもなら高らかに響くはずのヒール音を聞かせることなく登場です。

すずまり姉さん 「おはよう、やる子。うぅ、さぶい。今日は一段とさぶいわね~。ズボン下をはいてくればよかったワイ」

やる子 「おはようございます、すずまり姉さん。とりあえず、ズボン下って何でしたっけ?」

すずまり姉さん 「これまた知らんのかい。あれよあれ、ラクダのももひきみたいなやつ」

やる子 「ラクダのももひき……ああ、おじいちゃんがはくやつ。も~、姉さん、わざと言ってからかってますね」

すずまり姉さん 「わざとなんかじゃないわよ。そんなことよりコートを掛けたいから、そこの衣紋掛けを取ってもらっていい? あ、チョッキも脱がなくちゃ」

やる子 「……絶対、わざと言ってますね……。それより姉さん、ちょっとお願いがあるんです。今度、新規のクライアントとの会食をセッティングするんですが、実は私、接待の場を仕切るのって初めてでよく分からなくて」

すずまり姉さん 「あらそう。じゃあ、ランチのときにでもコツを教えましょか!」

やる子 「おお、ありがとうございます! 実はその中にちょっと気になる人がいるんで、スマートに仕切りたいんですよね」

すずまり姉さん 「あらあらあら、赤くなっちゃって。すてきな殿方? そうとくりゃ、あっしも気合い入れて手ほどきしますぜ!」

やる子 「……いや、ありがたいんですけど、なんで江戸っ子口調?」

幹事をすることになった会合、失敗は…したくない!  (C) PIXTA