会食が終わった後&翌日にやっておきたいことは?

 もうすぐお開きの時間になったら、お客様の目が届かない場所でさり気なくお勘定を済ませます。接待する側の誰が支払うかは、事前に決めておきましょう。また、お土産を用意する場合は、相手の好みや家族構成も念頭に置いて選ぶこと。渡すタイミングは邪魔にならないよう、帰る直前がオススメです。

送迎が必要な場合は、招待する側が車を用意

 お客様が帰るときは、招待する側が全員でお見送りを。車なら見えなくなるまでが基本です。当日、タクシーを手配する場合はドライバーにタクシーチケットを渡すなどして、後日請求を依頼してください。お客様に立て替えてもらい、後から領収書の送付を頼むのは失礼。このほか、接待の翌日はメールで「昨日はありがとうございました」と、お礼を伝えると好印象です。

接待、会食でのマナーのポイント

◆事前準備が肝心! お店との打ち合わせも入念に
◆当日は30分前に到着して、お客様をお迎えする
◆飲み過ぎには、くれぐれも注意!
◆公私どちらかに振り過ぎた話題は避けて

やる子 「おお、知らないことがてんこ盛りだ……。姉さん、ありがとうございます! がぜん、自信が湧いてきました」

 そう言ってオフィスに戻ったやる子は、接待の準備を着々と進めていったのでした。

 そして、ついに接待当日。

すずまり姉さん 「おはよう、やる子! いよいよ今日が初めての接待ね。殿方にカッコいいところを見せつけてあげなさい……って、どうしたの、その顔! バカ殿様もビックリの白塗り仮面になってるわよ」

やる子 「えっ! そんなにひどいですか? メイクも入念にしなきゃと思って気合入れたから、厚塗りし過ぎちゃったかも……」

すずまり姉さん 「ったくもう、仕方ないわね。いつも通りで十分だから、すぐに直してらっしゃいな」

 すずまり姉さんのあきれた声をBGMに、急いで化粧室へ走るやる子。そんな彼女の姿に一抹の不安を抱きますが、この日の接待はうまく仕切れた様子。次につながって新規の案件が発注され、ますます多忙な日々を送ることになるのでした。さて、次回は会議で上手に発言できるコツをご紹介します。来週も乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA