六.自分を理解してもらいたいなら自己開示すべし

 上司からよりよいアドバイスをもらうなら、あなたという人間を分かってもらう必要があります。仕事はもちろん、将来の夢や興味を持っているもの、好きなこと、悩みなど、できる範囲でオープンにしてみましょう。言われた仕事をこなすだけでは、なかなか理解してもらえません。また、上司は等身大の部下を知りたいもの。だからこそ、デキる部下というだけでなく、弱さも見せてよいのです。

七.give & take 恩は仕事で返せ

 育ててもらった恩を返したいなら、仕事で成果を出すのが一番。なぜなら、上司が一番喜ぶのは、元気でイキイキと働く部下の姿を見ることだからです。特に、相談したりアドバイスをもらったりした案件なら、「おかげさまで」の言葉を添えて報告してみてください。上司は、あなたをさらに応援したくなるはずです。

本当に気が利く人は、後輩や同僚からの信頼も厚い (C) PIXTA
本当に気が利く人は、後輩や同僚からの信頼も厚い (C) PIXTA
本当に気が利く人になるポイント

◆上司や先輩のサポートに、自分アピールは不要
◆お伺いを立てるときはさりげなく
◆上手にフォローしていれば、いずれチャンスは訪れる!
◆上司や先輩と接するときは、七カ条を念頭に置いて

やる子 「あああああ、私のしたことって、モロ『大きなお世話』じゃないですか! これは部長に失礼過ぎました……」

すずまり姉さん 「お、ちゃんと自覚できたみたいね。エロいわ! ……いや、間違えた、偉いわ!」

やる子 「ちょ、姉さん! そんな言い間違え、あり得ないっす。今、思いっきり脱力して、ヒザがガクッと来ましたよ……」

すずまり姉さん 「あらやだ、やる子ったら、運動不足なんじゃない? 私も最近気になっているから、アフター6にダンスでも習わない? 『フィジカル』のときのオリビア・ニュートン=ジョンみたいに(編集部注:1981年にリリースされた大ヒット曲のミュージックビデオ)。早速、ハイレグを着れるように準備しなくっちゃ」

やる子 「ハイレグって、久々に聞きましたね。とりあえず、エアロビは勘弁してください……」

 そんなやる子の訴えをよそに、「フィジカル」を口ずさみながら踊り始めるすずまり姉さん。彼女がハイレグを持っているのかどうかは、誰も尋ねることができませんでした……。さて、次回も引き続き、愛される部下の心得をご紹介します。来週も、乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA