「リスク予想図」で身に付くセルフチェックの習慣
ミスによっては、及ぼす被害は甚大。でも、そのリスクを日常的にイメージするよう心掛ければ、おのずとセルフチェックの習慣が身に付いてきます。皆さんもぜひ一度、ご自身の業務上で想定できるリスクを書き出してみてください。
実際に「リスク予想図」をつくってみよう!
先ほど表に書いた「まだミスしていないけれど、したら怖いミス」のうち、被害や迷惑をかけるレベルが一番大きいものはどれでしょうか。一つ選んで下の図を参考に、リスク予想図をつくってみましょう。リスクを予測すると、程よい緊張感とプロ意識が保てるので、ミスをさらに減らせることでしょう。
なお、この予想図は毎回、書き出す必要はありません。通勤途中など、隙間時間にイメージトレーニングをするだけでも十分、意識改革につながりますよ。
◆「ヒト、モノ、コト、カネ、時間」の5要素でリスクを算出
◆リスクを予想することで、緊張感とプロ意識が保てる
◆一度、書き出したら、後はイメトレでOK
やる子 「『未来予想図』ならぬ『リスク予想図』ですか……。今回のポスターで考えたら、ン十万円の損失だけでなく、納期遅れで取引先を失う可能性もあるってことですね……。怖い、怖過ぎる」
すずまり姉さん 「そこでちゃんと、『怖い』って思えるんだから、素晴らC! あ~たはまだまだ大丈Vよ!」
やる子 「『素晴らしい』と『大丈夫』……。これ、褒められているんですよね? ありがとうございます。でも、ピースサインまでしなくても大丈Vです……」
すずまり姉さん 「あらそう?」
いつものすずまり姉さんのダジャレに、しっかり順応してきているやる子。このダジャレにリスクはあるのか、ないのか……。 そんな疑問を抱きながら、次回も乞うご期待!
文/石川由紀子 イラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA