あまりに業務が増えると焦ってしまい、真っ先に片付けるべき仕事を見落とす可能性もありますよね。結果、大切な仕事をふいにしたり、残業やミスにつながったり……。そんなデメリットを生まないために、優先順位を正しく付けるコツ、すずまり姉さんに聞いてみました!

(登場人物)

やる子(30歳)すずまり姉さん(40代)
左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。

右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。

目先の雑事に追われていると、身になる仕事を逃すかも!

 冬の足音が近づく、ある日の午後。すずまり姉さんとやる子は薄手のコートを羽織り、仲良く肩を並べてランチへと向かっています。

すずまり姉さん 「ミーティングが長引いて、食べ損ねちゃったわね。この時間帯だから、ファミレスでいいかしら?」

やる子 「すぐに食べられるなら、どこでも大丈夫です。もう、おなかが空き過ぎちゃって。今の私にミドルネームを付けるなら、『ハングリーやる子』ですよ」

すずまり姉さん 「ハングリーやる子って……。ネーミングセンスがないわね。ところで、例の営業部とのプロジェクトは順調? 営業部長ともうまくやれているの?」

やる子 「そりゃもう! 私も以前のように、言われたことを全部やるのはやめましたし。この前も次のプレゼンやらないかと打診されたんですが、月末で忙しかったからキッパリ断りました!」

すずまり姉さん 「プレゼンって、大役じゃない。そんなうれしい仕事、何が忙しくて断ったりしたの?」

やる子 「え、経費の精算とか、いろいろたまっていたので……」

すずまり姉さん 「なんと! ……やる子、それはズレているわよ。せっかくのチャンスより、経費精算を取るなんて」

やる子 「うっ、言われてみれば確かに……。でも、経理から、かなりせっつかれていたし」

すずまり姉さん 「そりゃあ~た、日ごろから仕事の優先順位を間違えているからよ。……仕方ない、ランチしながら『正しい優先順位の付け方講座』もやっちゃいましょ」

やる子 「おお、姉さん、ありがとうございます!」

「少しお待ちください。優先順位を考えますので…」 (C) PIXTA
「少しお待ちください。優先順位を考えますので…」 (C) PIXTA