チャンスをものにしたいなら、優先順位は常に意識するべき!

 優先順位を見誤り、やりたかった仕事を逃す……。そんな苦い経験を、私も過去に味わったことがあります。

返事を遅らせた結果、せっかくのチャンスを逃すことに

 それは、ちょうど起業したばかりの頃。忙しいけれど成果が出ない状況の中、取引先から「新しい仕事があるけれど、やってみない?」と声が掛かったんです。内容は、自分にとってやりたかった仕事。まさにチャンスだったのですが、あまりに忙しかったので、先約を整理してから引き受けようと、返事を1週間待ってもらいました。

 そして1週間後、担当の方に受諾の連絡を入れたところ、返ってきたのは「その話はもう結構です」というつれない言葉。聞けば、別の方に決まったとのことでした。即答できなかったために、せっかくの機会を逃してしまったのです。この経験が教訓となり、何を優先すべきかを常に意識するようになりました。

 優先順位を付ける際は、重要度と緊急度を指標にしたマトリックスを用いるのが定番。両者が高いゾーンにある仕事から着手する、という方法です。弱点は、同じゾーンに複数の仕事が入る場合があること。これは仕事量が増えるほど顕著なので、時には優先順位を見誤る要因にもなりかねません。

第一優先ゾーンから着手せよ!
第一優先ゾーンから着手せよ!