モノの置き場所と量を管理する「3定」ルール

 「整頓」のプロセスでは、モノを置く場所とともに置いておく量を決めることも大切です。そこでオススメしたいのが、「3定(さんてい)」のルール。「どこに(=定位置:場所を決める)」「何を(=定品:モノを決める)」「いくつ(=定量:量を決める)」というものです。

「定量」を制するものが「3定」を制す!

 「定位置」「定品」は比較的すぐに決められますが、問題は「定量」。どれだけ必要かを判断するには経験が必要になるので、しばらく「3定」ルールを実践し、その都度調整していくとよいでしょう。

3定

1.定位置

2.定品

3.定量

 例えば、「デスクの1段目の引き出しに、クリップを3つ入れておく」というルールを決めた場合。通常はこれでよくても、いつもより多くの書類をクリップ留めする機会があれば、数が足りなくなってしまいます。つまり、「定量」が3つは十分でないということ。

 こうした不都合に対しては、「5つ入れておき、2つになったら補充する」などとルールを改正していけば、いずれ適量が分かるようになります。なお、「定量」の管理ルールは、置き場所にカードやラベルなどで明示しておくのがオススメ。忘れることがなく、他のメンバーと共有もできますよ。

オフィスだけでなく、自宅にも「3定」を適用しよう

 こうした「3定」ルールは、自宅でも活用できます。私自身、このルールを知ってからは「ファッション誌を残すのは常時3冊まで」と決めるようになりました。春夏秋冬とありますが、そのときと前後の季節分があれば十分と悟ったので。どうしても残したい記事があれば写真やキリヌキにし、残りは処分してしまうのがオススメです。

3定ルールを徹底すれば、買い置きし過ぎず、物はあふれない (C) PIXTA
3定ルールを徹底すれば、買い置きし過ぎず、物はあふれない (C) PIXTA