「使う頻度」と「重さ・大きさ」でモノの置き場所を決める

取り出しやすい場所に置くのはよく使うモノ

 モノの置き場所を決める基準の一つが、「使う頻度」。先ほども触れましたが、よく使うモノは取り出しやすい場所に置くのが鉄則です。ただし、置き場所には限りがあるので、使う頻度を優先度の尺度として決めていくとよいでしょう。

万が一に備え、重いモノや大きいモノは下に置く

 もう一つの基準は、「重さ・大きさ」。重いモノ、大きいモノほど下に置くようにすれば、地震などでモノが落ちてきた際も安心です。また、小さいモノは見つけやすいよう、目の高さに近い箇所に置きましょう。これらの原則を書庫やデスクなど、さまざまな置き場所に当てはめ、整頓された美オフィスを目指してください。

会社の大掃除を効率よくするポイント

◆大掃除を機に、オフィスをしっかり整頓しよう!
◆置き場所と置き方のルールを決める
◆使ったモノはすぐに元の場所に戻すこと
◆置く量も決めれば、さらに仕事の効率がアップ
◆置き場所の判断基準は「使う頻度」「重さ・大きさ」

やる子 「これは分かりやすい! すずまり姉さんの理論って、ホント、よく考えられていますよね」

すずまり姉さん 「何でちょっと上から目線なのよ……。ま、いいけど。さて、次回は書類の整頓術を伝授しちゃうわよ。これにもいろいろとコツがあるんだから」

やる子 「おっ、さては、ファイリングー、ですね!」

 ドヤ顔でそう言い放つやる子に対し、すずまり姉さんは白い目を向けて一言。

すずまり姉さん 「やだ、ちょっとやる子、そのギャグは古いんじゃない?」

やる子 「なんと! すごい、裏切られた気分……」

 そう言って肩を落とすやる子に、勝ち誇った表情を向けるすずまり姉さんでした。さて、次回の年末大掃除(後編)では、二人に何が起きるのでしょうか? その答えも気にしつつ、来週も乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA