小物で「きちんと感」と「今っぽさ」を調節

 オールマイティーの結婚式ファッションでは、小物で雰囲気を変えられるワンピースを選ぶのがポイントだそう。「試着するときに、お店でいくつかアクセサリーを借りてみて、きちんとした印象にも今っぽい雰囲気にもなるか試してみるといいですね」と、植村さんは語ります。

<ワンピース>
・袖にボリュームがあるなど、シンプルすぎないデザインのもの
・とろみのある素材や落ち感がキレイな生地を選ぶこと
・ネイビーやベージュなど、ベーシックな色がおすすめ

 「オールマイティーのワンピースも袖があり、羽織ものなしで着られるものを選びましょう。色はネイビーやベージュなどベーシックな色が、使いやすくておすすめです。ベージュの場合、色味によっては肌がくすんで見えるので試着の際にしっかり確かめて。また、白っぽく見えるベージュはマナーの面から避けましょう」(植村さん)

<小物>
・靴とバッグは同じ色でそろえなくてOK
・アクセサリーとバッグ、ワンピースとパンプスなど、どこかに同系色の合わせを持ってくるとまとまりやすい
・小物できちんと感と華やかさを調整するため、何セットか用意しておくといい

オールマイティーの着こなしは、合わせる小物も重要です。

 「きちんと感を重視するなら、フォーマルと同様の小物を合わせ、自由度の高い式場なら、遊びのある大ぶりなネックレスなどのアクセサリーやバッグで個性を出して」(植村さん)

アクセサリーやバッグで個性を出して (C)PIXTA
アクセサリーやバッグで個性を出して (C)PIXTA

カジュアルな装いならパンツスタイルや柄物も

 カフェやガーデンでのパーティー、リゾートウエディング、二次会などのカジュアルな式では、流行を積極的に取り入れて、自分らしい装いを楽しむのがポイントです。

 「セレブの間で人気のジャンプスーツなどのパンツスタイルに挑戦するのもおすすめです。ただ、アクセサリーをしないとただのカジュアルになってしまうので、アクセサリーで華やかさとパーティーらしさをプラスするのを忘れずに!」(植村さん)

<服>
・ファッションの流行を取り入れ、自分のいつもの服の延長線上でOK
・今どきのバランス感が出るスカート丈やシルエットにこだわること
・思い切った柄物で遊んでも(大きな花柄やストライプなど、今っぽく華やかなもの)

 「自由度が高いカジュアルウエディングなら、あまりマナーにとらわれず、自分らしいファッションを楽しみましょう。ワンピースにこだわらず、レースのトップスにパンツなど、上下それぞれに着回せるものを選ぶのもいいですね」(植村さん)

<小物>
・リゾートウエディングならカゴバッグやサンダルも○
・フラットシューズなど靴、バッグでハズすとオシャレ度がUP
・ただのカジュアルな人にならないよう、アクセサリーはきちんと着けること

 「リゾートウエディングなら、ラフィア素材のクラッチバッグやサンダルでもすてきですね。ビーチウエディングではハイヒールよりフラットシューズのほうが歩きやすいし、肩の力が抜けた感じがしてオシャレに見えます。ただし、リゾート地で行う場合でも、会場は格式が高いホテルという場合もあるので、事前に確認しておくと安心です」(植村さん)

 式場や出席する場面に合わせたコーディネートをいくつか用意しておけば、お呼ばれされた時にも安心して出席できそうです。次回は年齢別のコーディネート例をご紹介します。

聞き手・文/石河美穂子 写真/PIXTA

この人に聞きました
植村美智子
植村美智子(うえむら・みちこ)
雑誌や広告のスタイリングを手がける他、個人向けファッションコーディネートサービス「Liltin'」を主宰。一人一人の個性を大事にしながら、個人の方のお悩みにもお答え中。著書は「『今の自分』に似合う服」(地球丸)。