<コーデ2>ローテクスニーカーでかなう、きれいめパンツコーデ

ポイントは、「カッチリ」要素です イラスト/pai
ポイントは、「カッチリ」要素です イラスト/pai

 見た目の印象において、パンプスがきちんと感を出せる靴だとすると、スニーカーはカジュアルな靴。だから、スニーカーをオフィス仕様にするときは、上半身にジャケットやシャツなどの「カッチリ」要素を加えるとうまくいきます。ハイゲージのニットやカーディガンは柔らかい雰囲気になるので、スニーカーと合わせるのは難しいアイテム。仕事の時はスニーカーと合わせないほうが賢明です。もし着たいときは、ジャケットの中に着たり、羽織ったりするようにしましょう。

 コンバースのようなローテクスニーカーと相性がいいのはワイドパンツのような太めシルエットのパンツです。ハイカットスニーカーにパンツの裾がかかるようにはくと、肌で中断されず脚長効果が得られますよ。

 ワイドパンツ以外に、ガウチョパンツやミモレ丈スカートなどもローテクスニーカーと相性がいいアイテム。ボトムス自体に体形カバー力があるので、ボトムスとスニーカーの色をそろえなくてもOKです。今回のコーディネートは、シャツのクリーンな印象と合わせて、スニーカーも真っ白をセレクト。ダークカラーのワイドパンツでも重い印象になりません。

<コーデ3>スカートで大人っぽく 季節感も出るコーデ

タイツはスカートの色と合わせるのがポイントです イラスト/pai
タイツはスカートの色と合わせるのがポイントです イラスト/pai

 スニーカーはボーイッシュなアイテムですが、パンツにしか合わないわけではなく、実はスカートとの相性もいいアイテムです。大人の女性がスカート+スニーカーで通勤するなら、スカート丈は長め一択! スカートのデザインは、細かいプリーツやタイトなど広がり過ぎないもの、ふくらはぎにかかるくらいの長め丈を選べば、スニーカーを合わせても大人っぽく仕上がります。

 スカートの素材は、プリーツならシフォンなどの柔らかく軽やかなもの、タイトなら総レースのタイプやウールのチェックなど、流行りの要素があるものがおすすめです。いずれもトップスはジャケットを合わせると、オフィスにふさわしいきちんと感が出て、スニーカーの足元とのバランスも取れますよ。

 気になるスカートの足元はこれからの季節ならタイツがいいと思います。タイツの色は、スカートの色とつなげるのが基本。スニーカーとタイツの色をつなぐより、ボトムスとタイツがつながっているほうが、脚が長く見えてバランスアップ効果が高くなります。タイツは肌が透けない厚さで、履いたときにテカテカしないマットな質感のものを選んで。

 ジャケットの中にはハイネックやタートルなどを選ぶと、この秋冬の気分が出せると思います。ハイネックやタートル以外でも、クルーネックやボートネックなど襟ぐりが詰まっているものを選ぶと、今っぽさが出せる上、目線が上がってスタイルよく見えますよ。

聞き手・文/石河美穂子 イラスト/pai

この人に聞きました
植村美智子
植村美智子(うえむら・みちこ)
スタイリスト。雑誌や広告のスタイリングを手掛ける他、個人向けコーディネートサービス「Liltin'」を主宰。著書に「『今の自分』に似合う服」(地球丸)などがある。