放送作家・山田美保子さんから「最もお手本にすべき女性キャスター」と評される「news every.」キャスターの小西美穂さん。「人生が変わる1分間の深イイ話」(日テレ系)での密着取材は大反響を呼び、本コラムでも、女性たちから小西さんの熱い言葉に共感の声が上がっている。今回は、小西さんのキャリアの転機を伺いながら「女友達との関係」について聞いた。

小西さんの人生を変えた友達関係について聞きます!

――女性としての人生と報道記者としてのキャリアのはざまで葛藤していた小西さんの背中を押したという女友達のエピソード(「小西美穂『仕事にガツガツ挑戦する人生も悪くない』」)、感動的でした。一方で、「仲が良かった女友達とうまく付き合えなくなってきた」とモヤモヤを抱え始める女性も多いようです。小西さんの場合もそんな時期はあったのでしょうか?

 もちろん、ありますよ! 働いていると、置かれた状況や立場の違いは多様化していきますよね。さらに女性の場合は、結婚するかしないか、子どもを産むか産まないかといったライフイベントの選択によっても、生き方は大きく変化していくもの。だから、20代、30代、40代と年齢を重ねるにつれて、「自分の気持ちを本当に理解してくれる友達」はなかなか見つけづらくなる。

嫉妬やいら立ち、羨望が渦巻く時期はある

 学生時代や社会人になって間もない頃には、同じような愚痴や悩みを打ち明けられていた友達と、なぜか距離ができてしまう。もっと言えば、自分では認めたくないくらいの嫉妬心やいら立ちを感じることもあると思います。

 「彼女のほうが充実していそうで羨ましい」「私はどうしてこうなの?」とモヤモヤが膨らんでいくけれど、プライドがじゃましてマイナスの感情を素直に吐き出すこともできない。友達の幸せを素直に喜べない自分を発見して自己嫌悪に陥る。私もそんなドロドロした感情にまみれていた時期がありましたよ。

 でも、今ならこう思えます。嫉妬や羨望を感じてしまうのは、それだけ頑張っているから。自分が信じる道で必死に努力しているから、「私はこんなにやっているのに」と反発したくなるのだと思います。何も頑張っていなかったら、何も感じないはずですよね? だから、嫉妬心を抱くことは決して悪いことじゃない、と20代・30代の皆さんには伝えたいですね。

――いつごろ、どんなドロドロを抱いていたんですか?

 やっぱり30代後半が一番キリキリしていたかな。その頃、私は3年間のロンドン赴任から帰国して、また日本で仕事を頑張ろうと思っていた時。ふと周りを見渡すと、学生時代に仲が良かった女友達のほとんどが結婚して子どもを産んで、「お受験が大変よね」とか「PTAってさ」という話題で盛り上がっているんです。そういう話題は興味を持って聞くことはできるけれど、自分は経験していないから心から共感することができない。「大変、大変」と言いながらも輝いて見える彼女たちの横顔を見ながら、「私は職場で毎日机にしがみついて原稿と格闘して、夜討ち朝駆けで残業もして……。すごく頑張ってきたつもりだけど、これでよかったのかな」と気持ちが揺らぐことが何度もありました。

「自分はすごく頑張ってるのに、これでよかったのかと揺らぐ瞬間が30代後半は多かったですね」

 でも、後から聞けばそれはお互いさまだったみたい。仕事を辞めて母親業に専念していた友人から言われたんです。「美穂がロンドンから中継している映像をテレビで見ながら、『なんで私はこんな所で掃除機かけてんだろ』って思ってたのよ」って。