心臓バクバクの小西さんを落ち着かせるスタッフの仕事術

――チームメンバーのモチベーションアップのために、小西さんが個人的に心掛けていることはありますか?

 大したことではないけれど、何か助けてもらったときは、その日のうちに必ずフィードバックするようにしています。私が担当している注目ニュースの解説コーナー「ナゼナニっ?」は必要な下調べの量も膨大で、言葉の吟味も終わりがないほど。私はスタジオ入り直前まで髪振り乱して、「あれ、どうなってる?!」「それ終わったら、こっちやって!」と追い込まれていることもよくあるんです。

「さっきまで髪振り乱してました」なんてことはザラです
「さっきまで髪振り乱してました」なんてことはザラです

 特に超絶追い込まれてスタジオ入りした日は、自分のコーナーが始まると心臓バクバク。実は内心、不安でいっぱいで立っているんです。そんな時に、カメラに映らない場所で控えているスタッフが、大きくうなずきながら私のしゃべりを聞いてくれている姿がチラッと視界に入るだけで、すごーく救われるんです。

 私は視聴者に向けてしゃべっているのですが、スタジオには視聴者はいないので、ダイレクトな反応を得られないんですよね。「大丈夫かな、うまく伝わっているだろうか」と思いながらコーナーを進めている時に、「大丈夫ですよ。ちゃんとできていますよ」と言わんばかりに目の前で大きく相づちを打ってくれる一人の存在がどれだけ私を安心させてくれるか。

 「あ~、助かった!」と心底思ったときは、番組を終えてすぐに伝えます。「一番緊張しそうな時に私に見えるようにうなずいてくれていたから、すごく安心して話せたわ~。(最新情報が書かれた)メモを渡してくれるタイミングもちょうどよかったから、話がスムーズにつなげた。ありがとう!」というふうに。

 その人のどんな行動がどう役に立ったかを、具体的に伝えることが大事。感謝は言葉にしなければ伝わりません。それも、1対1ではなく、「みんながいる前で」というのがポイントですね。