自分磨きを成功させるための、たった一つのルール

――自分磨きを成功させるポイントは?

 ルールはたった一つ、「他人の意見を素直に聞き入れて、実践すること」。

 プロとまでいかなくてもいいんです。美容やファッションに敏感な友人がいたら、ぜひ巻き込んで。「遠慮なく教えて。私、どんなところを変えるべきだと思う?」と聞いてみると、結構出てくると思いますよ。「え? それは無理……」と拒みたくなる提案に対しても、一度は素直に受け入れて試してみることです。「私はこれでいいねん」と突っぱねてしまったら、それ以上の発展はありません。頑固にならないことが大事だと思うのです。

「素直に受け入れることで、自分の幅が広がっていきました」
「素直に受け入れることで、自分の幅が広がっていきました」

――その後、出会いが?

 「ジブン大会」を始めて1年ほどたった頃、私は陣内貴美子さんの紹介で今の夫と出会いました。当時夫は31歳。私は42歳。当時の出会いについては、書籍「小西美穂の七転び八起き」に書きましたが、「ジブン大会」をしなければ、彼と出会っても結婚までたどり着くことはなかったでしょうね。

 アドバイザーとして協力してくれた女友達に報告すると、手放しで喜んでくれて、手作りのパーティーを開いてくれました。一緒に頑張ってくれた友人たちに祝福されることがうれしく、「自分を磨く」という目的に集中した時間が、パートナーだけでなく女友達というかけがえのない宝物を私に与えてくれたのだと気付きました。

――同じゴールを達成した仲間のような存在になれたのですね。

 実はトモちゃんは再会した半年後にご主人の仕事の関係で大阪に帰ってしまったのですが、その時、「私にしてくれたことをぜひ仕事にしたらいい」と伝えました。

 彼女自身も、美容部員やジュエリー販売員として経験を重ねながらも「いつかは自分の名前で身を立てたい」という夢があることを感じていたからです。

 私が彼女の助言を素直に聞いたように、彼女も勉強して、今やセルフプロデュースのプロとして「マダムミチ」という名前で活躍しています。お互いに刺激し合って、人生を好転させられたことが何よりうれしいのです。

――40代からの自分磨きで学んだことはどんなことでしょうか。

  ここまで、結果的に婚活につながった私の自分磨きについてお話ししてきましたが、そもそも、結婚をするかしないかは人それぞれの選択です。結婚や出産という女性としてのライフイベントが気になる時期というのは、仕事上では新たな仕事を任されたり、急に肩書きが付いたりとステップアップの転機を迎える頃とも重なりますよね。

 私がそうだったように、キャリアの勝負をかけていく時であり、その分、ストレスも多いと思います。人間関係であつれきが生じたり、仕事が思うようにうまくいかなかったりと、女の30代・40代は一筋縄ではいきません。

 そんなときに大事にしていただきたいのが、一人で殻に閉じ籠もらずに、素直に周りの人の助言を聞こうとする姿勢です。人の話をちゃんと聞こうとしてさえいれば、必ず、自分のことを理解してくれる仲間がどこかに見つかるはず。それは会社の同僚でなくたって、家族や友人、恋人、誰でもいいと思います。100%自分の味方になってくれる人を大切にしておくこと。行き詰まった時には、愚痴を言い合う相手ではなく、前向きな言葉を掛けてくれる人に会いに行く。

 周りの力を借りながら、今だからできることを真正面から楽しむ。まずは、誰かに会ってみる。聞く耳を持つ。行動する。この繰り返しで、人はいくつになっても成長できるし、新しい世界を開くことができるのだと確信しています。

聞き手・文/宮本恵理子 写真/稲垣純也

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一見キラキラの小西さんのキャリア、実は、突然の辞令で出向、36歳で正社員→契約社員、初のキャスターで批判殺到、41歳で襲ってきたひとりぼっちの寂しさ…とデコボコ道でした。自分にしかできない仕事のつくり方やチーム力を高めるコツ、行き詰まるモヤモヤ期の脱出法、11歳下の男性との結婚に至った40代からの婚活術は、悩める女性たちから毎回大反響! 共感たっぷりのリアルなお話を、今度は生でお届けします。
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