「黙々と前向きに頑張ること」であなたの価値は上がる

小西 折を見て声を掛けてくれる人、期待をかけてくれる人に対しては、「今こんな仕事をさせてもらっていて、大変だけど面白いんです」とか「次はこんな仕事もしてみたいんです」とか前向きな意欲をどんどん見せていったほうがいいよね。

 すると、今の役員が退任した後に、「あんな環境で、あの子は本当に腐らずに頑張ってたよな」と目に見える形でご褒美が待っていると思うんです! ただ、もしも今の役員から人間性を否定されたり、明らかな女性蔑視の言動を取られたときには、きちんとメモを残して、しかるべきところに出すほうがいいと思います。

「会社っていろんな人がいます。腐らずに、頑張り続けていたら、きっと誰かが見てくれているものなんですよね」(小西さん)
「会社っていろんな人がいます。腐らずに、頑張り続けていたら、きっと誰かが見てくれているものなんですよね」(小西さん)

――隣に座っている清水さんも、SE職ということで男性が多そうな職場ですよね。転職にも悩んでいらっしゃると聞きました。

清水さん(27歳・メーカー・SE/既婚・子どもなし) はい。私は女性が多い職場から転職して、今の職場に移ったんですが、やはり田中さんのように、男性よりも女性が活躍しにくいのかなという雰囲気は感じています。

 さらに最近悩んでいるのは、自分が今後成長できるイメージを持てないことです。実は、転職して入った後に会社の体制が大きく変わってしまって。そこで出てきた問題について対策を講じる役目を任せられて、今その担当チームに入っています。ただ、全然提案が通らなくて、悩んでいるんです。

小西 なるほど。では、次回は清水さんのお悩みも詳しく伺っていきましょうか。

 次回に続く――。

文/宮本恵理子、写真/小野さやか

【働く女性の共感を呼ぶこの連載が書籍になりました!】

読者からは「お守りのような本」「読後のスッキリ感がすごい」と絶賛の声
 
一見キラキラに見えるキャスター小西さんのキャリア。でも実は、突然の辞令で出向、36歳で正社員→契約社員、初のキャスターで批判殺到、41歳で襲ってきたひとりぼっちの寂しさ…とデコボコ道でした。自分にしかできない仕事のつくり方やチーム力を高めるコツ、行き詰まるモヤモヤ期の脱出法、11歳下の男性との結婚に至った40代からの婚活術は、悩める女性たちから大反響。どんな立場の人でも、デコボコ人生を歩むためのヒントが必ず見つかります。


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