組織の中でがむしゃらに働いた経験も、プライベートの寂しさや仕事の行き詰まりに焦りを感じた経験もある、キャスター小西美穂さん。読者4人と一緒に、働く女性の多くがぶつかる悩みについて考えました。今回は、「今の職場でずっと働くイメージが持てない」ことについて。同じようなモヤモヤ、抱えている人はいませんか?

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本日のお悩み

「今の職場で力を発揮できず、ずっと働くイメージを持てない」
【悩んでいる人】
清水さん(27歳・メーカー・SE/既婚・子どもなし)
やりたい仕事を求めて1年前に転職。しかし、その後に会社の体制が大きく変わり、社内の雰囲気がどんより。新しい提案も通りにくい職場で、このままスキルアップができるのかもんもんとする日々。将来、子どもも欲しいので2度目の転職も早めに考えるべきか悩み中。


清水 最近、体制が変わったことで出てきた、会社が抱えている問題に向けた改善案を出すのが、今の私の仕事です。自分なりに考えて練った案を提出しているのですが、「そこまでコストはかけられない」と突き返されることがほとんど。今の会社には、前向きな変化や新しいチャレンジができると思って転職したため、このままここにいて、転職組の私が活躍できるチャンスは巡ってくるんだろうかと不安に感じるようになったんです。

「私、今の会社にいて、キャリアを積むチャンスが巡ってくるのでしょうか」

小西 まず、前回「会社での逆風 あなたを救う『過ぎ去るのを待つ』作戦」の時の田中さんと同じことを確認させてくださいね。清水さんは、今の仕事は好き?

清水 お客さんの立場に立って要望を聞いて一緒に問題解決をしていくという営業SEの仕事自体は好きです。でも、何か新しいことを会社に提案したときに「お金がない」という理由だけでバッサリ切られ続けるのだとしたら、この先はどうしたらいいのかなぁと。実はちょっと転職活動もしてみました……。

小西 今IT系の人材って引く手あまたと聞くけれど?

清水 選ばなければ転職先は見つかると思います。でも、20代で何度も転職すると、あまり信頼してもらえないんじゃないかという気もして足踏みしています。いずれ子どもも欲しいと思うと、ワークライフバランスもある程度確保できる職場がいいのかな、転職してすぐに子どもを産むのは難しいから動くとしたら今なのかな、と揺れています。すごくワガママな考えだって分かってはいるんですけど……。

「これが自分の限界かな」と思った時にできること

小西 全然ワガママじゃないよ。みんな、同じようなことで悩んでいると思うから。でも、転職を検討する前に、まずは、今の部署で提案がどうして認められないのかを考えてみたほうがいいかもしれないですね。管理職的視点でいうと、清水さんに求めているのはなんだろう。「コストをかけない提案をしてほしい」ということ?

清水 それは何度も言われていますね。過去に通った提案とかを見ても、コストカットのアピールが目立ちますし。会社としても「IT投資」と表向きには言いながら、実際にはコスト削減の手段なんです。

小西 だったら、コストカットの方向で提案してみるというのは考えにある?

清水 そうですね。ただ、自分の中には、もうちょっと「投資」という考え方をするべきではないのかという思いがあります。

小西 私の場合で置き換えて考えてみるとね。もしも私が自分の提案が通らなかったとしたら、「なぜ通らないか」を徹底的に考えてみると思う。会社が提案を通してくれない理由はなんなのか。

 例えば、まずは上司に直接聞いてみて、過去にどんな提案が通っているのか、あるいは同じ業界で似たような例がないかをリサーチしてみたり。もし工夫や勉強次第で解決する理由なら、まだまだできることはあるんじゃないかなぁ、と。自分の提案を会社に通すためにできることをすべてやり尽くしたかどうか、もう一度点検してみるのはどうかな。

 私もね、いまだにあるんですよ。「ああ、これが自分が出せる限界かな」と思ってしまう時。でも、本気で探せばまだまだ見つかるんですよね。足りない知識を身に付ける本を読むとか、参考になる他局の番組をチェックしてみるとか。自分に足りない栄養をつけてからもう一回考えてみると、出せるものもずいぶん変わったりするんだよね。

清水 まだやれることがあるかもしれない、と考えてみるんですね。