希望や前向きさを生み出す「360度視点」

小西 行動することで、確実に仲間は増えていくと思いますよ。

 あと、「コストカット」を前提にしているという会社の上層部の人も、実は、自分が見える世界とは全く別の視点で世界を見ているかもしれない。もちろん、上層部が見えていなくて、現場の清水さんには見えている部分もあると思うんだけれどね。上層部は会社の業績や中長期の見通しや業界動向を全部含めた上での判断軸で、取捨選択をしているはず。だから、自分一人の角度で判断するよりも、ちょっと見渡すつもりで360度視点で考えてみると、「あ~なるほどね」と理解できることが出てくるかもしれない。

 「全部見えているのに、提案が通らない」のと、「少ししか見られていないから、提案が通らない」のとでは、後者のほうが希望が持てないかな? 「自分の視野は狭い。もっともっと広く見てやろう」という気持ちになったら、前向きな成長にもつながっていくと思う。どうだろう。

清水 確かにそうかもしれないですね。もっと大きな視点で考えてみます。まずは自分からアプローチして、足りないところを聞きに行ってみることから。明日からでもそれは始められそう。

小西 よかった! あと、「今後子どもを産んだときのワークライフバランスも気になる」という話もあったけれど、子どもが欲しいと思っていることや、出産後にどれくらいのパワーを出して働いていきたいかという希望は、上司から聞かれるのを待つのではなくて、どんどん自分から言ったほうがいいと思う。

清水 自分から伝えてもいいものなんですね。

小西 そうそう。「もっと頑張りたい」と思っているのなら、きちんとそう伝える。なぜかというと、上司からはなかなか聞きにくいことだから。特に、男性上司なんかは、「そんなこと、自分から聞けないよ」なんて人もいる。そんな相手に「普段の働きから察して」もらうのは難しいですよね。きちんと言葉にして希望を伝えたほうがいいね、きっと!

田中さん(28歳・不動産・広報/既婚・子どもあり) これから子育てしながら仕事を続けていく私も、そうしていこうと思います。清水さんへのアドバイス、私も染みました。今やれるだけのことをやってみて、会社の中で唯一無二の存在になりたいなと思いました。

小西 いいですね。頑張って!

文/宮本恵理子 写真/小野さやか

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読者からは「お守りのような本」「読後のスッキリ感がすごい」と絶賛の声

一見キラキラに見えるキャスター小西さんのキャリア。でも実は、突然の辞令で出向、36歳で正社員→契約社員、初のキャスターで批判殺到、41歳で襲ってきたひとりぼっちの寂しさ…とデコボコ道でした。自分にしかできない仕事のつくり方やチーム力を高めるコツ、行き詰まるモヤモヤ期の脱出法、11歳下の男性との結婚に至った40代からの婚活術は、悩める女性たちから大反響。どんな立場の人でも、デコボコ人生を歩むためのヒントが必ず見つかります。


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