新しい経験は「前向きな自分をつくってくれる」

小西 独身チームのもう一人、神山さんは、いかがですか?

神山(32歳・大学教員/独身) 私の場合は大学院を出て就職したこともあって社会人になってからの20代の時期が短くて。やっぱり20代は仕事を覚えることに夢中でした。周りがどんどん結婚する中ですごく焦ったこともあったし、お付き合いしていた方もいたんですけど、うまくいかなくなっちゃったり。

 一時は落ち込んだんですけど、いろいろ模索する中でスポーツジムに通い始めたら、気持ちが前向きになってきました。やっぱり体を動かすのって心の状態もよくするんだなって実感しています。

小西 私も「ジブン大会」で自分磨きしながら感じていたけれど、新しい経験って気持ちを前向きにしてくれますよね。人に話したくなる話題が増えるし。広岡さんも料理教室の話、面白がって聞く人多くないですか? 自分自身も話していて楽しいんじゃないかな?

広岡 そうですね。例えば、盛り付けについてもすごく凝った指導をしてくれて、ラタトゥイユの盛り付け方とかうんちくを語れるようになりました。

小西 でもなぜ、マンツーマンスタイルの教室にしようと?

広岡 その前にグループレッスンの教室にも通ってみたんですが、気付いたら食器洗いばかりしている自分がいました(笑)。

小西 広岡さんは、周りに気を使って遠慮しちゃうタイプなんだね。そこにも人のよさが表れていますよね。きっと職場でもすごく信頼されるタイプなんだろうなと思う。

 料理教室で率先してお皿を洗う人は、職場でも重宝されてきたと思うし、成果も出してきたんだろうなと想像できるもの。だから、これからはもっと自分が楽しむことを第一にしてもいいと思いますよ!

広岡 はい。続けてみます。

小西 大人になってから自分を磨くのって、確かにお金はかかりますよね。私も「ジブン大会」の時にワードローブをひっくり返して服を買い替えたり、インテリアを一から作り直したりしたので、結構投資しました。そう「投資」なんです。自分を変えるにはある程度の「投資」は必要なんですね、きっと。

広岡 もう一つ、小西さんに伺いたいのは、ノートの活用法です。私もあるノートを使っていて、1日3ページ、ひたすら書くのを習慣にしているんです。その日の出来事や思い浮かんだ考えとか、自由に書いています。

「ノートに書きだす」よりも大事なこと

小西 書くっていいですよね。書くことで自分の気持ちが整理されたり、嫌な感情が発散されたり。ただ、一つ言えるのは、書いた後に必ず「行動」に結び付けることを意識したほうがいいと思うんです。

 やっぱり、人を変えるのは行動だから。本を買いに行くでも、料理を習いに行くでもいい。何か行動できた時ってうれしいし、自信につながる。

「ノートに書くよりも、書いた後の行動のほうが実は大事なんですよね」
「ノートに書くよりも、書いた後の行動のほうが実は大事なんですよね」

広岡 そうなんです。書いていくと、前向きな気持ちになれます。

小西 そのささやかな自信が自分を支えてくれるし、表情にも表れてきて、人を引き寄せる魅力になっていくと思う。さっき、広岡さんが料理教室について楽しく話してくれたように、行動すると、情報が集まってくるでしょう? 情報は魅力になるんです。結果として、すてきな出会いにつながることもきっとあると思います。だから、どんどん行動して自分を新しい世界に転がし続けてほしいな。

広岡 行動を止めないようにしていこう、と思えました。