日テレキャスター・小西美穂さんの連載も今日で最終回。30回にわたる記事の中で、20代、30代、40代のキャリアの築き方から、強くてしなやかなチームをつくる秘訣、変化していく女友達、家族との向き合い方、プライベートの焦り、本気の婚活……と歩んできたデコボコの道をありのままに語ってもらいました。
 小西さんのリアルな心情を吐露するエピソードに「まるで私みたいだ」と共感した人や大切なものにハッと気付かせてくれる力強い言葉に出合えた人も多くいるでしょう。
 今回は、書籍「小西美穂の七転び八起き」にちなんで、連載の中で特によく読まれた記事の、心に刻んでおきたい「7つのフレーズ」を厳選しました。ぜひ、あなたのこれからの人生を支えるお守りを見つけてくださいね。

「転んだ数だけ強くなれました」
「転んだ数だけ強くなれました」

1.人生の転機に悩んだときに効く

――自分の実力以上に背伸びをして努力するのはしんどいことです。でも、背伸びをするから見えてくる新しい風景や出会いがある。すると、人生の選択肢の扉がパーッと開いてくるんです。

◆小西美穂「仕事にガツガツ挑戦する人生も悪くない」(もっと読む人はここをクリック)

 「失敗を恐れずチャレンジすれば、新しい自分になれる」と信じて行動を続ける小西さん。30代半ばでロンドン特派員の任期を終えて帰国した後には、大阪の読売テレビで約束された安泰のキャリアではなく、全国放送の日本テレビへの転籍、さらにキャスター職への転身と、「身の丈以上」の挑戦を選んできました。

 背伸びして挑戦するのは、正直、しんどい。でも、背伸びするからこそ、これまでとは違うものの見方、人との出会い、さらなる目標がぐんと近づく。一段高い山に足をかけることでできる新たな経験や人との出会いは、自分を成長させ、「こういう道もある」とキャリアの展望を広げていくのです。

2.ネガティブな感情もあなたの糧になる

――嫉妬や羨望を感じてしまうのは、それだけ頑張っているから。自分が信じる道で必死に努力しているから、「私はこんなにやっているのに」と反発したくなるのだと思います。

◆「嫉妬やすれ違いある」小西美穂の35歳からの友情論(もっと読む人はここをクリック)

 20代、30代と仕事に没頭し、憧れていたチャンスをつかむこともできた。でも、ふと周りを見渡すと「自分にはないもの」を手にしている女友達の姿が突如、まぶしく見えることがあります。

 女性のライフスタイルは、「結婚する・しない」「出産する・しない」など人生の選択によって分かれるから、違う道に進んだ女友達の成功や幸せが「私、このままでいいんだっけ?」と心を揺らすこともある。当時を振り返って今、小西さんは「その揺らぎは、努力の証し」と考えます。

 自分が選んだ道に向かって真剣に、必死に坂道を上ろうとしているからこその迷いや葛藤。まぶしく見える相手もまた同じように、あなたを見ているかもしれない。月日を重ね、上りきった坂道の上で深呼吸ができる時が来たら、隣の坂の上にいる女友達と、きっとまた笑顔で出会える時が訪れます。