スキンケアやファンデーションは、だいたい使い切るものですが、アイシャドーやリップなどのポイントメイクは、残ったままメイクボックスに何年もしまい込んでいませんか? ヘア&メイクアップアーティストの菊地身季慧さんに、コスメの使用期限とメイク道具のお手入れ法を解説してもらいましょう。

日焼け止めやアイシャドーの使用期限は?

残った日焼け止め、来年は使っていいの? 写真/PIXTA
残った日焼け止め、来年は使っていいの? 写真/PIXTA

 まずは、メイクアイテムの使用期限から。基本的には、未開封の場合製造から約3年間が期限となっています。

スキンケア:開封後1年
 「変色やニオイがあったり、分離、質感の変化が起きていたら、迷わず処分しましょう。意外な盲点なのがスキンケアの試供品。旅行に行くときに使おうとしまい込んでいると、いざ使うときに劣化していることも。試供品をもらったら、忘れないうちに使いましょう」

日焼け止め:開封後半年~1年
 「今年使い切れなかった日焼け止めの残り。翌年までには劣化している場合があります。におい、分離がある場合は迷わず処分を。顔用の日焼け止めは開封後半年ほどで買い替えるのがベターで、それ以上たったらボディーに使うのがお勧め。デリケートな顔には、古いものよりも新しいものを使ったほうがよいと思います。また、そもそも日焼け止めは、夏だけではなく、基本的には毎日塗るもの。使用量通りに使っていれば、半年~1年ほどで使い切れるはずです。」

アイシャドー:2年
 「パウダータイプのアイシャドーなら2年以内、練り状のアイシャドーなら1年程度が目安。目元に付けるものは雑菌が付着しやすいので、早めに使い切ることを意識しましょう。アイシャドーパレットで1色だけ余った色があると捨てにくいですが、余る色はこの先もきっと使わないはず。思い切って処分しましょう」

チーク:2年
 「1色を毎日使っていれば、2年以内には使い切るはず。パウダータイプのチークの表面にファンデーションなどの油分や皮脂が付着してテカっていたら捨て時です」

グロス・リップ:1年
 「何色もそろえたくなりますが、口元に塗るものは雑菌が付着しやすいため、実は使用期限が短め。じか塗りをしているなら半年以内には使い切りましょう。唇の皮膚は薄くむけやすいので、においが出たり、分離したりしている古いグロスやリップは処分を」

マスカラ・マスカラ下地:3カ月〜半年
 「使い切る前に乾燥してしまうこともあるマスカラ。ブラシを容器から出したときに、ブラシに潤いのツヤがなく、乾燥していたら捨て時です。まつ毛アイテムは、アイシャドー以上に目元の雑菌が付きやすいので期限を守って」

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