「ここでの大事なポイントは、『業務』と『環境』を分けて考えること。

 同じような仕事内容でも、楽しさややりがいを感じるものもあれば、逆に苦痛なものもある。これは『環境』によるところが大きいのです。例えば、上司や同僚の相性がよくないといった人間関係の問題、チームプレーか個人で取り組むかというワークスタイルの違い、あるいはミーティングやランチ、飲み会が頻繁にあって距離感が非常に密接だったり、自分の意見や個性が生かせるかどうかなど、一口に環境といってもいろんなケースがあります」

(例)
これまでやってきた仕事内容 業務の好き嫌い
その理由
環境の好き嫌い
その理由
営業2課/営業全般
・営業企画立案、新規提案
・請求書発行
・売掛金管理
・資料作成
・顧客との打ち合わせや交渉
・他部署との社内調整
・営業スケジュール管理
・細かい数字を追うのは苦手
・結果が出て分かりやすい評価が得られるのは好き、うれしい
・スケジュール管理は得意
・交渉するときがいつも不安、億劫
・社内外とのやり取りは人脈ができてやりやすい
・和気あいあいとした職場の雰囲気は好き
・自由に外出できるのがうれしい
・飲み会やや多い? 疲れが取れにくい
・苦手なクライアント先に一人で行くのはしんどい
・相談できる先輩や上司がいるのは心強い

 「業務と環境は密接に関係しているため、それぞれの好き嫌いが絡み合って、自分の『BE』と『DO』を分かりづらくしている場合が多い」と錦戸さんは指摘します。これらを一つずつひもといていくことで、自分がどういう業務のどこにやりがいを感じ、どういった環境なら最も力を発揮できるのか、逆に、どういうケースは避けるべきかが見えてきます。

「環境」と「業務」に仕分けして考えると、意外なものが見えてくるかも  (C) PIXTA
「環境」と「業務」に仕分けして考えると、意外なものが見えてくるかも  (C) PIXTA