2.転職準備のポイント

「資格取得」(25歳、医療従事者、医療、30万円以上~50万円未満上がった)

「資格を多く取った」(28歳、プログラミング・SE、金融・証券・保険、50万円以上~100万円未満上がった)

「専門性を高めるために、外部研修に参加した」(24歳、管理栄養士、介護・福祉、100万円以上~150万円未満上がった)

「毎日、経済新聞を読み 金融の話ができるようにしておいた」(46歳、経理・財務・会計、卸売・小売業・商業、30万円以上~50万円未満上がった)

3.応募書類作成のポイント

「職務経歴書をきちんと書く。話を盛らず、専門用語は使わず、分かりやすい文章でアピールしました。カタカナより漢字を選びました」(39歳、一般事務・営業事務・医療事務、食品、医薬、化粧品、200万円以上~250万円未満上がった)

「職務経歴書等において、前職でやってきたことを事細かに記載した」(33歳、法務、エンターテインメント、100万円以上~150万円未満上がった)

4.面接・交渉のポイント

強みをアピールする

「今までのキャリアと自分の強みを伝えた」(39歳、総務・人事、介護・福祉、10万円未満上がった)

「自分のスキルや人材としての価値をアピールした」(25歳、リーガルアシスタント、法律事務所、50万円以上~100万円未満上がった)

「前職はパートタイムだったので、正社員になると年収は倍以上になった。パートタイムというあまり責任がない立場だと思われがちだが、その中でも自分が会社に貢献できたことを具体的にアピールした」(29歳、接客・サービス、放送・広告・出版・マスコミ、100万円以上~150万円未満上がった)

希望や状況を伝えて交渉する

「希望年収を転職前に伝えておき、条件面をクリアにしておく」(37歳、経理・財務・会計、通信サービス・情報処理・SI・ソフトウエア、50万円以上~100万円未満上がった)

「転職時の年収交渉。企業の平均年収など自分に妥当か見極めた」(33歳、総務・人事、通信サービス・情報処理・SI・ソフトウエア、30万円以上~50万円未満上がった)

「他社で内定をもらっていて、そちらのほうが条件がいいことは伝えた。ただ、その前の段階で提示額は既に前職より高かった」(32歳、広報・宣伝、婚活サービス、50万円以上~100万円未満上がった)

「同時に複数の会社の内定を取り、年収を交渉した」(34歳、営業・販売、食品、医薬、化粧品、50万円以上~100万円未満上がった)

5.転職後のポイント

「試用期間の仕事を確実に行い、信頼関係を築いた」(46歳、営業・販売、商業デベロッパー、30万円以上~50万円未満上がった)

「転職した半年は年収が下がったが、実務で確実に成果を上げた」(45歳、一般事務・営業事務・医療事務、オフィス施設のフロント業務、100万円以上~150万円未満上がった)

 「なるほど!」と納得できる努力や工夫がズラリと並びました。転職活動に限らず、普段の仕事で生かせそうな工夫もありますね。ぜひ参考にしてみてください。

文/佐々木恵美 写真/PIXTA

働く女性の転職白書

第1回 転職白書 女性の7割が転職希望「時間と勇気なく我慢」
第2回 転職白書 一番人気は事務系 憧れ業種は意外なあの業界
第3回 転職白書 女性の転職の決め手 福利厚生より「未経験可」
第4回 転職白書 経験者8割が満足 年収や働き方、人間関係改善
第5回 転職白書 女性がよく使うエージェント 活用のメリットは?
第6回 転職白書 転職後に年収が上がった人が実践していたこと(今回はここ)

【調査概要】
2016年11月7日~12月4日、日経ウーマンオンラインと日経WOMANキャリアのサイト上で調査を実施。日経ウーマンオンラインを通じて回答した回答者389人、日経WOMANキャリアを通じて回答した回答者315人、計704人の回答を得た。属性は、独身59.4%、既婚(子どもあり)19.3%、既婚(子どもなし)15.3%。年齢は25~39歳が62.1%。居住地は、東京都28.1%、神奈川県12.9%、大阪府7.8%。会社員(一般職)61.8%。
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