転職に有利なのではないかと「資格の勉強をしている」という人は多い。しかし、そもそも資格の有無を要件にしている求人はそれほど多くなく、「看護師など免許制の仕事でない限り、アフター5で取れる資格はほとんど転職には役に立ちません」(インテリジェンス川嶋由美子氏)と、転職の際、資格はあまり重視されない、というのが3社ともに共通した意見だ。

「英語力」は役にたつのか?

 多くの人が学ぶ「英語」はどうか。これについても「ハイキャリアを目指す女性が多いわれわれLibzCAREERの登録者の平均TOEIC点数は730点。英語力がないよりは、もちろんある方がいいですが、近年、英語ができる方は珍しくなくなってきていますので、ビジネスシーンでの英語利用の十分な経験がないと、ほかの候補者との圧倒的な差別化にはなりません。また、現状、国内の求人市場では、高い英語力が求められる仕事というのも、残念ながらそれほど多くありません」(LiB 佐地良太氏)ということで、英語を転職時の武器とするのは、なかなかハードルが高いようだ。

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 では、資格や英語力は全くアピールにならないのか。「資格マニアのように業務に全く関係ない資格を取るのではなく、人事の仕事をしている人が社労士資格を取る、経理の仕事をしている人が簿記の資格を取るなど、専門性を深める方向での資格取得は、学ぶ姿勢、意欲をアピールすることにつながります」(インテリジェンス川嶋由美子氏)という。資格を取るなら、自分の強みにつながるかどうかを見極めることが大切だ。

ニーズが高いのは「自走できる人」

 今、転職市場でニーズが高いのはどのような人なのか?

 「能動的な仕事経験がある人が買われますね。特定の範囲の仕事しかできない人、オペレーションだけしかできない人は派遣やパートに置き換えられていますので、正社員には、自ら考え、周囲を巻き込みながら行動できる力、やり抜く力が求められています。指示を待つのではなく、セルフドライブ、自走できる人であるかどうかが重要です」(Shift キャリアコンサルタント松本恵氏)

 つまり、自分で道を切り開いていくことができる人、主体性のある人が求められているという。