賃金制度などもしっかり見極め、正社員にこだわって転職
34歳
人材派遣・営業事務(370万円) → 輸入販売・営業事務(520万円)
相原さんの転職は30歳のとき。契約社員から正社員へ転職したことで、年収は約150万円アップしたそうです。
相原さんが転職を思い立った理由は「年齢」。人材派遣会社で、契約社員として役員秘書や営業事務の仕事をしていましたが、事務職で正社員への転職を考えると、「30歳までにしたほうがいいのではないか」と感じていたのだそうです。
ポイント 1◆「正社員への転職」というこだわりを貫く
転職に当たって、何よりもこだわっていたのは「雇用形態」。
どれほど、業種や職種など希望する内容が合っていても、雇用形態が正社員以外のものは断るようにしていました。年収のほうは、残業手当や賞与により額が変わるなど、変動要素もあるので、月給の額面だけでなく、そうした制度も含めた形で見るようにしていたそうで、正社員雇用にこだわったことが、結果的に年収アップにつながったということです。
ポイント 2◆エージェントの複数登録で可能性を広げる
相原さんはエージェント3社に登録していました。転職エージェントに自分の考えを伝え、きちんと理解してもらうことで、希望の条件にあった求人を多々紹介してもらえただけでなく、自分では挑戦しないような職種、業種の案件も紹介してもらえたことで視野が広がったそうです。
また、アドバイザーからは、転職市場の状況についての説明や市場価値、企業へのアピール方法などのアドバイスを受けた他、考え方の癖などについても指摘を受け、自分の考えを整理することにも役立ったといいます。
応募に当たっては、アドバイザーに「志望動機書」を提出することを勧められ、仕事の意欲や熱意、自分から伝えたいことなどを書くことで、書面を通したアピールをすることができました。
ポイント 3◆「どんなことで年収アップにつなげるか」が大切
転職先に年収の交渉などは特にしなかったという相原さんですが、前職が契約社員だったので、正社員雇用、そして評価が給与や賞与にきちんと反映される制度のある会社に絞って応募していました。
そうした条件の合う会社に転職がかない、そこで成果、実績を上げたことで、結果的に年収アップがかなったそうです。相原さんは、単に年収アップだけを目指すのではなく、「どんなことで年収アップにつなげるか」が大切なのではないかと振り返ります。
転職前は契約社員だったため、年収アップのためには長く残業するしかなく、どれほど成果を出しても、評価対象にはなりませんでした。
今は、いかに効率よく働き、結果を残す仕事をし、就業後の時間を充実させるか、を意識して働けるようになったそうです。「仕事内容にもやりがいがあり、自分の成長が年収アップに直結していると感じられるので、とても満足しています」
文/井上佐保子 写真/PIXTA
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