転職適齢期ともいえるアラサー世代だが、「実は転職に対して不安を持っていたり、怖がっていて、あと一歩を踏み出せずにいる人も多い」という。人気キャリアアドバイザーの藤井佐和子さんに、転職への踏み出し方について話を聞いた。

アラサー世代の抱える就職氷河期のトラウマ

 カウンセリングをしていると、「アラサー世代は転職に対して怖がりな人が多い」と感じています。

 今のアラサー世代はリーマンショック後の2008年~2011年ごろの就職氷河期に就職活動をしています。何十社エントリーしても落ち続けた就職活動を経験している世代だけに「就職活動は厳しい。希望の仕事に就くのは難しい」と、就職活動に対してネガティブなイメージを抱いている傾向があります。

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 同じ20代でも厳しい就職活動を体験した20代後半と、売り手市場で比較的希望する会社に就職することができた20代前半の世代とは、就職活動に対するイメージは大きく異なっているようなのです。

 ちなみに、今の20代前半世代の女性とアラサー世代の女性では、「管理職になること」についての意識にも差があるように感じます。20代前半世代は女性活躍推進法の影響もあって、「女性も管理職に」ということが喧伝された時期に入社したためか、「いつかは管理職になるのかもしれない」と、どこか自然体で受け止めているようなところがあります。

 しかし、まだ女性が管理職になることをそれほど期待されていなかった時期に入社したアラサー世代は、自分自身が管理職になることを意識して働いている人は多くありません。特に大手企業であるほど、その傾向は強いように感じます。