「消極的な安定志向」に陥っていませんか?

 アラサー世代の中には、就職氷河期時代に希望とは異なる会社に新卒入社し、どこか納得しないまま働き続けている人も多くいます。心の底では「仕事を変えたい。働き方を変えたい。キャリアアップのために転職したい」と感じているものの、「せっかくここまで我慢して働いたんだから」、「結婚出産後も居心地が良さそうな会社だからまあいいや」と、消極的な安定志向で働き続けている人も。

(C)PIXTA
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 正社員への就職ができなかった人も多くいた中で、「私は就職できただけで良かった」という思いがある中で、今の仕事を手放すことに躊躇し、転職に対して積極的になれないのは無理もありません。

 ですが、転職したいと考えている人もそうでない人も、今後、どんな風に働いていきたいのか、キャリアビジョンを明確にすることは大切です。もし、今の会社で働き続けても自分のキャリアが上がっていきそうにない、と感じたら、少し外を見回してみて、転職するのか今の会社で働き続けるのか、一度、立ち止まって考えてみてもいいのではないかと思います。