職務経歴書は“編集”するのが鉄則

 当然のことながら、履歴書も職務経歴書も嘘を書いたり、“話を盛ったり”してはいけません。ですが、特に職務経歴書については、やってきた仕事を単純に書き並べていくだけでは、あなたの魅力をアピールする書類にはなりません。求人に合わせて、記入内容に強弱をつけるなどの「編集」をすることで、採用担当者の印象は大きく変わり、面接に進める確率が高くなります

 例えば、営業職に応募するのであれば、営業実績についての具体的な数字を入れたり、営業活動においてどんな点が評価されていたか、どんな点に気をつけていたか、といったエピソードを入れるなど、営業経験を前面に押し出した書き方にします。もし、営業が未経験だったとしても、過去の仕事の中から、「営業職の方をサポートする仕事をする中で、営業の仕事の全体像が理解できた」など、営業職に求められる能力を獲得した経験を書き加えておくと、印象はずいぶん変わります。

 また、職務経歴書の中にも、求人情報の中で求められている条件を満たしていることを示すような表現をさりげなく盛り込むように工夫してみましょう。たとえば、応募資格に「TOEIC 700点以上」とあった場合は、履歴書に取得資格を書くのはもちろんですが、職務経歴書の中にも「英語を使ったビジネスコミュニケーションを日常的に行っていました」などといった表現を入れて、アピールするのです。