面接中に、もっとバリバリ働きたいという気持ちに
――エージェントを通さず応募されたわけですが、面接ではどのようにご自身をアピールしたのですか。
田中さん:特別なことは何も。ただ、経理の仕事が好きだということと、経理業務を一通りやってきたことを伝えました。今のサイボウズがちょうどシステム化や効率化を図ろうとしているタイミングだったので、「大企業で経理業務を経験してきたノウハウをぜひ生かしてください」といったことを言っていただいた覚えはあります。
印象的だったのは、社長面接で「以前から経営理念を表現する会計のあり方があるのではないかと思っていた。いつか経営理念と会計をつなげるような仕事をしたい」といった話をしたところ、社長が深く共感してくれたことです。「この会社は理念を本当に大事にしている会社だ」と感じ、「ここでなら時短も働きやすさなども関係なく、もっとバリバリ働きたい」という気持ちになりました。
――転職から1年少したちましたが、サイボウズでの働き心地はいかがですか?
田中さん:入社してみて、本気で「チームワークあふれる社会を創る」といった理念を実現させようとしている会社なのだと分かりましたし、入社前とのギャップはないですね。働きやすさはもちろん、新しいこと、やりたいことにチャレンジさせてもらえる機会もあり、刺激的な毎日です。
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今回、取材した二人の共通点は、仕事に対するあふれるほどの熱意。もやもやの状態を見極め、脱し、自分が信じた道をまっすぐに突き進む強さも感じました。「入社後もぼーっとしてはいられない。常に新しいことにチャレンジしている」「人気企業だからといってキラキラしているわけではない」という言葉も印象的。刺激的な毎日の中で活躍するための努力を惜しまないからこそ、満足のいく転職ができたのだと思いました。
文/井上佐保子 写真/鈴木愛子