Q3.転職までに今の仕事でやっておくべきことは?
A. 3つあります。
(1)仕事で成果を出すこと 仕事の成果を具体的に示すことができる数字や評価はやはり有利。目の前の仕事に全力に取り組み、成果を上げることに集中しましょう。
(2)ポータブルスキルを身につける ポータブルスキルとは、どこへ転職しても通用する仕事力、仕事の成果を上げるために必要な様々な能力を指します。仕事を通してどんなポータブルスキルが身についているか、意識してみましょう。
(3)専門性を高める 30代以上の転職の場合、仕事をする上での専門性やテクニカルスキルは武器となります。できれば、その道のプロを目指すつもりで極めて。
「満足度の高い仕事をするために『今できる』3つのこと」
Q4.自分が何をしたいのか分かりません…
A. 3軸で考えてみよう。
今後、どんな風に働いていきたいのか、イメージできない…という人は、「職種」「業種」「社風、環境」の3軸で自分自身が将来どんな風に働きたいのか、どんなこだわりがあるのかを考えてみて。今の職種にこだわりたいが、業種は変えたいのか、業種はこのままで職種を変えたいのか。はたまた、社風や環境の違う会社で働きたいのか? 転職に向けて動き出す前に、一度、自分自身のキャリア観、働く上での価値観を見つめ直してみましょう。
「この三角形を描けば、キャリアビジョンが見えてくる」
Q5.転職が怖いのですが…
A. 就職氷河期を経験して、消極的な人が多いようです。
今のアラサー世代は、2008年~2011年ごろの就職氷河期に厳しい就職活動をした経験があるためか、就職活動に対してトラウマがあり、心の底では「仕事を変えたい。働き方を変えたい。キャリアアップのために転職したい」と感じているものの、「せっかくここまで我慢して働いたんだから」、「居心地が良い会社だからまあいいや」と、「消極的安定志向」で転職に踏み出せない人も多いようです。まずは、求人情報を見てリアルな転職市場を知り、自分の立ち位置を知るところから始めてみましょう。
「アラサー世代の「消極的な安定志向」から脱出する方法」
文/井上佐保子 写真/PIXTA