「週に1度、部署のミーティングがあり、その席で1歳上の先輩が、『最近、加藤さん(翔子さん)に業務の負荷がかかっているようで、残業が続いて心配です』と、私を気遣った発言をしてくれたのです。すると、その上司が『残業代払ってるんだから、そんなこと関係ないでしょう』と、さらっと流したんです。

 そのとき、ぷつっと糸が切れたようになって、『転職しよう』と思い立ちました」

ぷつっと糸が切れてしまったみたい (C)PIXTA
ぷつっと糸が切れてしまったみたい (C)PIXTA

 まずは大手エージェントのサイトに登録。転職を決意したのが、入社して半年過ぎた頃だったので、第二新卒向けのエージェントサービスを利用することにしました。

 一番の心配は「入社してわずか1年も経たないうちに転職したいなんて、早すぎると止められてしまうのでは?」ということでしたが、エージェントでカウンセリングを受けてみると、「まったく心配ないですよ」と背中を押され、ほっとしたといいます。そこから、翔子さんの転職活動がはじまりました。

 次週に続く。

文/井上佐保子 写真/PIXTA

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